平和を考える国際的な場「グローバルピースサミット」
2025年7月26日、広島市で開催された「グローバルピースサミット」では、国内外の中学生と高校生約50名が集まりました。このイベントは、公益社団法人日本青年会議所(日本JC)が主催し、広島平和記念資料館を拠点に行われました。参加者は日本を含む7つの国と地域からの学生で、様々な歴史的背景や価値観を持つ彼らが「平和」について意見を交換しました。
サミットの目的とテーマ
このサミットの主な目的は、次世代のリーダーとなる若者たちが国際交流を通じて平和についての理解を深め、対話を重ねることによって「世界の平和へ寄与する人財」へ成長することです。70年近くにわたり、様々な国における平和の意義が異なる中で、参加者はそれぞれの見解を尊重し、議論を行いました。
イベントは、最初に広島平和記念資料館を見学し、グループに分かれての対話からスタートしました。参加者は「自分にとっての平和とは?」や「実際にどのような行動がとれるのか?」といった問いを通じて、自分の考えを深めました。
平和宣言への取り組み
サミットの締めくくりとして、参加者は「グローバルピースサミット平和宣言」を作成しました。この宣言では、「平和×○○」というテーマを基に、それぞれが平和を育むための行動について発表しました。たとえば、ドイツ人の高校生は「平和×Adventure」として「世界を旅して様々な文化を知ることで、相手のことがわかり世界平和に繋がる」と述べ、台湾の高校生は「平和×Economy」として「大臣になって経済を良くすることが平和への第一歩」と語りました。また、日本の高校生は「平和×絵本」という観点から、「絵本を作って、親子が平和について考えるきっかけを生む」と発表しました。
参加者の多様な視点
このイベントを通じ、参加者たちは互いの国における歴史的な受け止め方や価値観の違いに触れ、時には意見が対立することもあったものの、それを乗り越えることで新たな理解に繋がりました。また、各国の学生が互いに助け合いながら通訳をし、自分たちの想いを伝える姿には、国際交流の重要性と希望が表れました。
サミットの概要
この歴史的なイベントは、13時から18時の間に行われ、以下の内容が含まれていました:
- - NPO法人Peace Culture Villageの住岡健太氏による対話セッション
- - 広島平和記念資料館の見学及びグループでの振り返り
- - 「平和×○○」テーマでのグループプレゼンテーション
- - アクションプランの作成
- - グローバルピースサミット平和宣言の策定
2025年の「グローバルピースサミット」は、参加者にとって大きな意味を持つ経験となり、彼ら一人一人がより良い未来を築くための第一歩を踏み出すきっかけを提供しました。今後もこのような国際的な取り組みの必要性が高まる中、その活動がどのように展開されるのか、大いに期待されます。