業務効率化の新境地
2025-11-25 12:26:47

ソミック石川、業務効率化を実現する『MISUMI floow』導入を発表

ソミック石川が『MISUMI floow』を導入し、業務効率化を実現



静岡県浜松市に拠点を置く自動車部品メーカー、株式会社ソミック石川が株式会社ミスミグループ本社が提供する間接材トータルコストダウンサービス『MISUMI floow(フロー)』を導入しました。自動車用の足回り部品、特にボールジョイントの製造で国内トップシェアを誇る同社は、今回の取り組みを通じて業務の効率化とコスト削減を図ります。

導入背景と課題



ソミック石川では、作業現場での消耗品管理を従来の「かんばん方式」で行っていたものの、発注指示から納品までにタイムラグが生じ、急な発注につながることが多々ありました。このような状況は現場の作業者と管理部門の双方での心理的負担を引き起こしており、欠品リスクが常に存在していました。

そこで、過去に中国の子会社に先行導入された『MISUMI floow』を国内でも導入することを決定。特に作業用手袋などの高頻度で使用される消耗品に対して、よりスムーズな管理を図ることを目指しました。

導入内容と効果



『MISUMI floow』の導入により、自販機を通じて手袋が工場に常設され、ミスミが自動で補充を行う体制が整いました。この仕組みによって、発注漏れや欠品の不安を解消し、作業環境が改善されました。導入後は、専任の担当者が消費傾向に応じた棚割りや追加品の見積もりを迅速に対応することで、さらに業務効率が向上しました。

さらに、使用量の可視化により社員のコスト意識が高まり、導入から約4ヶ月で手袋関連のコストを約25%削減することに成功しました。これは特に、使用履歴の通知や顧客による顔認証によって「誰が、いつ、どれだけ使ったか」が明確になったことが助けとなっています。

作業環境の改善と心理的負担の軽減



ミスミが補充を行うことで、従来の納品後に行われていた仕分け作業や段ボールの解体・廃棄といった手間が無くなり、毎日かかっていた約1時間の作業が省略されました。これによって現場からは「作業環境がすっきりした」といった声が寄せられ、業務負担を軽減するだけでなく、衛生面においても改善の兆しが見えています。

専任担当者による継続的なサポート



また、導入した『MISUMI floow』の成功には専任担当者の存在も重要な要素です。担当者が消費傾向に応じて必要なサポートを行い、棚割り変更を提案することで、調達業務の効率化が進んでいます。これにより、現場の声をしっかりと反映させた働きやすい環境作りが推進されています。

導入の評価と今後の展望



ソミック石川の鶴見管理部 部長・須田貴夫氏は、「管理業務の効率向上と作業環境の整備が実現し、管理面での安心感が高まった」と評価しています。また、工務室の室長である大窪哲也氏は、さらなる利便性向上のために、今後は設備関連の副資材も自販機での取り扱いを希望しています。

今回の『MISUMI floow』導入の成功を受けて、ソミック石川では、副資材や切削工具への展開も検討されており、今後さらに業務効率化が期待されています。

結論



ソミック石川の『MISUMI floow』導入は、業務の効率化に向けた新たな一歩であり、今後もさらなる改善と発展が期待されるプロジェクトです。ミスミグループが提供するデジタル革新が、製造現場の生産性向上にどのように寄与していくのか、これからも注視していきたいと思います。


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