夏のほくろの変化と健康意識
夏になると紫外線の影響で、自身のほくろに変化を感じる方が増えます。しかし、実際にはその変化を不安に思いながらも受診しない人が多く、健康意識や行動に関する調査が行われました。
調査の背景
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックが、夏を迎える前に「夏のほくろの変化と受診行動に関する意識調査」を実施。この調査は、ほくろの変化に対する認識と、実際の受診行動の実態を明らかにすることを目的としています。
調査結果の概要
約68.3%の人が夏場にほくろの変化を経験したものの、なんと76.3%は受診していないことが明らかになりました。この結果から、ほくろの変化への心理的なハードルが浮き彫りとなり、「不安だったが受診しなかった」と答えた人は41.0%に達しました。また、「何科に行けばいいかわからなかった」という理由が24.3%を占めていることから、受診先の情報が不足していることもわかりました。
メラノーマとABCDE基準
皮膚の病変、特に悪性腫瘍であるメラノーマに対する関心も高まっていますが、自己チェック法である「ABCDE基準」の認知度はわずか15.7%に過ぎません。この基準は、ほくろが変化しているかどうかを判断するための重要な指標であり、次の5つのチェックポイントから構成されています。
- - A: 非対称性
- - B: 境界が不明瞭
- - C: 色むら
- - D: 直径が6mm以上
- - E: 変化の有無
これらの項目に一つでも該当する場合は、必ず皮膚科での診察を受けることが推奨されています。
危険信号の見逃し
調査によると、「大きくなった」「色が変わった」といった具体的な変化を気にする声が多く聞かれるものの、自己判断だけで過ごしている人が多い現実があります。皮膚腫瘍専門医である髙桑康太医師は、「ほくろの変化を様子見することは、メラノーマの早期発見機会を逃すリスクがある」と警告しています。
医師によれば、早期発見された場合の5年生存率は95%以上と非常に高い一方、進行することで予後が悪化する可能性が高まるため、早めの受診が重要です。特に、足の裏や爪にメラノーマが発生しやすいことを考慮し、紫外線対策も怠らないようにしましょう。
受診の重要性
夏場は紫外線が強く、ほくろの変化に気をつける必要があります。皮膚科では、ダーモスコピーという特殊な検査を用いて、ほくろの良性か悪性かを判断します。痛みはなく、短時間で済むこの検査を受けることをお勧めします。
アクションプラン
1.
自己チェックの実施: 定期的にABCDE基準を確認しましょう。
2.
専門医の受診: 変化を感じた場合は、ためらわずに皮膚科を受診。
3.
紫外線対策: 日焼け止めの利用や衣服による遮光をしましょう。
今回の調査結果は、ほくろの変化に対して無関心ではいられないことを示しています。自分の健康を守るため、必要な知識を身につけ、適切な行動を心がけていきましょう。受診は、健康でいるための第一歩です。