技能五輪国際大会、新たに工業デザイン部門を設置
技能五輪国際大会は、技能のオリンピックとも称される世界最大規模の技能競技大会です。毎年、各国から若手技能者が集まり、技能を競い合うこの大会は、1950年に始まり、約70年の歴史を誇ります。新たに設けられた工業デザイン技術部門は、その名の通りデザインとエンジニアリングの融合をテーマにしています。
新設 Competition - 工業デザイン技術部門
この部門は、工業デザインと技術の両面を求められる競技です。25歳以下の若手デザイナーが、製品の機能性と美しさを競うことができます。2024年にフランスのリヨンで開催される大会から正式に始まり、日本の参加は2026年の上海大会からとなります。この舞台は、日本のデザイナーに国際的な視野を広げる貴重なチャンスを提供します。
JIDAによるサポート
公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)は、この新部門における日本代表選手の選考を行います。参加者には、インダストリアルデザインやプロダクトデザインを学んでいる若者が求められ、特に3DCADを駆使した製品デザイン能力が必須です。選考に関する詳細は、JIDAの公式ウェブサイトにて確認できます。応募締切は2025年10月31日です。
参加資格を満たすために
この部門に応募するには、日本国籍を保有し、上海大会開催時の年齢が25歳以下である必要があります。また、日頃からデザインを実践している方が望ましいです。世界での競技は、ただの技術だけでなく、創造力や独自性も求められるため、自分自身の作品をポートフォリオにまとめ応募を目指しましょう。
技能五輪国際大会とは
技能五輪国際大会は、参加国の職業訓練の振興や、青年技能者の国際交流を目的としたイベントです。日本においても数回の大会が開催されており、1970年の東京大会はその一環でした。競技は原則2年ごとに行われ、世界中で多くの若手選手が参加します。
インダストリアルデザイン技術について
インダストリアルデザイン技術部門では、消費者向け製品の機能性を高めることと、デザイン性を追求することが求められます。この部門は、創造力を発揮したい方、複雑な問題に取り組むことが好きな方、またコンピュータを駆使した設計を行いたい方にとって理想的です。市場のニーズに応えられる新製品を生み出すことが、この職種の核心となります。
JIDAについて
公社団法人日本インダストリアルデザイン協会は、1952年に設立され、産業デザインの振興に努めています。その使命は、デザイナーの専門性を高め、社会やビジネスに新たな価値を創造することです。デザインを社会に啓蒙し、広く活動することにより、産業や社会の進化に寄与することを目指しています。
まとめ
若手デザイナーにとって、技能五輪国際大会の工業デザイン技術部門は新たな挑戦の舞台です。今後のスキル向上や、世界への発信を目指して、ぜひとも挑んでみてください。詳細な情報は、JIDAの公式サイトをご覧いただけます。