『Inside Dementia』
2025-10-28 12:02:45

東京ビエンナーレで体験する新たなアート『Inside Dementia』の魅力とは

東京ビエンナーレでの新作アート『Inside Dementia』



2025年の東京ビエンナーレにて、現代美術家・窪田望の新作アート『Inside Dementia』が展示されることが決まりました。この作品は、認知症に関連するテーマを扱い、観客に新たな視点を提供することを目指しています。もともと、東京ビエンナーレは地域と連携しながら芸術を通じて社会の問題や文化にアプローチする国際的なアートイベントで、2021年から続くその活動は多くの人々に支持されています。

展示概要



『Inside Dementia』の展示は、2025年の10月17日から12月14日まで、東京・千代田区にあるエトワール海渡リビング館で行われます。会期中は水曜日から日曜日にかけて公開され、金曜日だけは19:00までの延長開館が予定されています。また、鑑賞にはスマートフォンとサウンドデバイスが必要で、事前の準備が求められます。

窪田望のアートへのアプローチ



窪田はAI技術を駆使し、特に社会的マイノリティに光を当てる作品を世に送り出してきました。彼は「AI社会で無自覚に進むマイノリティの排斥」に対する問いを投げかけることを目的とし、新たなアートの可能性を探求しています。『Inside Dementia』では、認知症の高齢者とのインタビューを通じて収集された映像や思い出の品を使い、鑑賞者が実際にその体験を疑似的に追体験できる仕組みが導入されています。

体験の流れ



体験は、鑑賞者が「介護施設のスタッフ」として認知症の方を別会場に送る任務を投じられることから始まります。防音室で自分の声を録音し、その音をAIが分析・合成することで、鑑賞者自らが話すかのような音声が生成されます。その後、東京ビエンナーレの会場をまわりながら、認知症の高齢者と会話をするというユニークな体験が用意されています。この体験には、感情や記憶、ケアの倫理に関する深い問いかけが含まれています。

窪田望の芸術的ヴィジョン



窪田望の作品には、「外れ値」が重要なテーマとして位置付けられています。彼が提唱する「外れ値」は、通常のデータ解析の中で省かれがちな存在ですが、彼はその中にこそ社会にとって意義のある情報が埋まっていると信じています。アートを通じて、彼の作品は多様な価値観を提起し、社会の中で見過ごされがちなマイノリティの声を掘り起こすことが目指されています。

東京ビエンナーレでの『Inside Dementia』の展示は、アートを通じて認知症というテーマを考えさせられる機会です。アートが持つ教育的な側面を体感し、リアルな体験を通じて新しい認識を得られるこの機会をお見逃しなく。


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