新収縮フィルム登場
2025-12-01 11:00:57

環境に優しい新しい収縮フィルム「GEOPLAS HCR1」が登場

環境に配慮した新しい収縮フィルム「GEOPLAS HCR1」の誕生



グンゼ株式会社が2025年12月から販売を開始する新たなハイブリッド収縮フィルム「GEOPLAS(R)HCR1」は、環境負荷を抑えながらも多様なボトルに対応した設計となっています。この製品は、脱墨処理されたラベル端材を原料として使用し、持続可能な資源循環を実現します。

背景とその必要性



昨今、世界中でプラスチックの削減が求められる中、プラスチックの利便性や機能性がおろそかにされがちな現状があります。それにもかかわらず、プラスチック製品の多くは私たちの生活に欠かせない存在です。グンゼは、自然エネルギーを活用し、CO₂排出量を削減する努力を重ねております。

同社の守山工場は、資源循環を基にしたサーキュラーファクトリー(R)化を進めており、廃プラスチックを排出しない工場へと転換を図っています。この取り組みの重要性が高まる中、地球環境への配慮がますます迫られています。

リサイクルにおける課題



プラスチックフィルムのリサイクルは、数多くの課題を抱えています。材料の特性、コスト、回収ルートなどの制約があり、特に「マスバランス方式」と呼ばれる手法は、一部の製品にリサイクル由来の価値を割り当てるため、第三者の認証が必要とされるなどの難題もあります。

グンゼは、こうした問題の解決に向けた脱墨技術を開発し、それを基にした「GEOPLAS HCR1」を発表しました。この収縮フィルムは、バージンプラスチック使用量の削減を実現し、使用者にとっての利便性と機能性を両立する製品となっています。

GEOPLAS(R)HCR1の特徴



1. 水平リサイクル原料の使用 : 顧客から回収されたラベル端材が脱墨処理され、再生原料として活用されます。具体的には、24µm厚の製品には1%、35µm厚の製品には5%が使用されています。

2. 優れた収縮性 : 最大収縮率74%を誇り、異なる形状のボトルにも対応できる仕上がりが特徴です。

3. 良好なミシン目適性 : ミシン目に沿って容易に剥離でき、分別しやすくなっています。

今後の展開



グンゼは、製品のリサイクル率を順次向上させていくことを目指しており、2030年までにはリサイクル率100%の実現を計画しています。また、製品厚みなどのバリエーション拡充を進めることで、食品やトイレタリー市場を含むさまざまな用途への展開を進めていく方針です。

このように、「GEOPLAS HCR1」は、環境に配慮しつつも高い機能性を持つ新しい収縮フィルムであり、持続可能な未来に向けた一歩を示す製品です。


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