b.stageが描くグローバルエンターテインメントの未来とスーパーファンビジネス
韓国発のファンダムプラットフォーム、b.stage(ビーステージ)は、K-POPを超えてグローバルエンターテインメントの全てのジャンルへとその方向性を拡大しています。このプラットフォームは、ただのファンコミュニティにとどまらず、メンバーシップサービスやリアルタイムのコミュニケーション、コマース、物流、オフラインイベントなど、ファンダムに基づくビジネスの全てを一元化した「ファンダムビジネス360」モデルを実現しています。このアプローチにより、グローバルアーティストはファンとの関係を深化させ、持続可能なビジネスへと発展させることが可能になっています。
グローバルアーティストとのコラボレーション
b.stageは、特に2023年12月にはクラシック、バンド、ポップと様々なジャンルのアーティストが参加し、米国、日本、アジアの主要市場に広がる流れを見せています。最近参加したのは、グラミー賞候補に選ばれたバイオリニストデュオ「ARKAI」です。ARKAIはb.stageをスーパーファン専用プラットフォームとして活用し、独自のファンコミュニケーションを展開しています。メンバーシップの運営やリアルタイムコミュニケーション機能の使用を通じて、ファンとの繋がりを深め、音源CDやビニールレコードといったプレミアムコンテンツを販売することで有機的なファンダムビジネスの構造を築いています。
さらに、米国の3人組バンド「Hello Sister」は12月5日に新曲「Recycled Thoughts」をリリースし、そのタイミングに合わせてb.stage Liveを行いました。このイベントではグローバルファンとの直接的なコミュニケーションを実現し、b.stageを広報チャンネル以上の存在として位置付けました。
一方、日本の新人グループ「└BHNX┘」は、メンバーシップ販売を通じてコアなファンダムを構築し、日本でのファンクラブビジネスをデジタルプラットフォームへと展開しています。これにより、従来のオフライン・会員制中心のファンクラブ文化が変革を迎え、b.stageは新人アーティストにも長期的にファンダムビジネスを発展させる基盤を提供しています。
スーパーファンビジネスの重要性
b.stageは常にアーティストとファンとの持続的な関係を促進し、ビジネスを拡張するための支援を行ってきました。ソ・ウソク代表は、「グローバルアーティストは単なる広報チャンネルを必要としているのではなく、スーパーファンとの深い関係を築けるビジネス空間が求められている」と述べています。b.stageはK-POPを通じて培ったファンダムビジネスのノウハウを生かし、さらに広範なエンターテインメントジャンルへとその影響力を広げています。
さらに、最近bemyfriendsは音楽ストリーミングプラットフォームFLOを運営するDreamus Companyを買収し、ファンダムビジネスエコシステムの拡大を目指しています。この買収により、bemyfriendsのノウハウとDreamusの音楽事業インフラが結びつき、グローバルファンダムビジネスの新たな価値提供が期待されています。
未来を見据えた展望
現在、b.stageは330以上のファンプラットフォームと1,000人以上のアーティストが参加しているグローバルファンダムビジネスインフラを構築しています。Netflixの『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』公式ファンコミュニティや、Oasisの韓国公演連携ポップアップストアなど、多様な事例を通じてそのビジネスモデルを検証しています。今後は、米国、日本、アジア市場におけるローカライズ戦略を強化し、グローバルアーティストやIPがファンと直接繋がる持続可能なビジネスエコシステムを構築していく計画です。
b.stageの進化は、アーティストがファンとの関係をより深め、互いに成長できる環境を生み出すきっかけとなるでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。