キヤノンが新しいリモート会議ソリューション「AMLOS」を導入
2026年1月より、キヤノンマーケティングジャパン株式会社は新たなリモート会議ソリューション「AMLOS」(アムロス)を提供開始します。このシステムは、1台のカメラを用いて複数の視点を視聴者に提供することができることが特徴です。従来の一方通行の映像配信を超え、参加者が自由に視点を選択できる柔軟な仕組みを実現しています。
AMLOSの主要機能
「AMLOS」は、キヤノンUSが開発した革新的なソリューションであり、会議や講義の場で使用されることを目的としています。具体的には、以下の三つの主要機能が用意されています。
1.
AMLOS Hub(サーバー機能)
会議や講義で利用されるさまざまなデータソース(映像や資料など)を集約し、視聴者に配信します。この機能は小規模な会議室だけでなく、大規模な講堂やホールでも対応が可能です。スムーズな映像配信を実現し、参加者に多くの視点を提供します。
2.
AMLOS Edge(ユーザーインターフェース機能)
視聴者が映像の選択や切り替えを自由に行えるインターフェースです。最大四画面を一度に表示し、ユーザーはドラッグ&ドロップの直感的な操作で視点を変更することができます。また、システムインテグレーターによるカスタマイズも可能です。
3.
AMLOS Camera(映像処理機能)
キヤノン製のリモートカメラ1台で同時に複数の映像を生成し、歪み補正や透過処理が行える機能です。これにより、会議全体の映像に加えて特定のエリア(ホワイトボードや黒板など)の映像を効果的に切り出し、視聴者により鮮明な情報を伝えることが可能です。
視覚体験の向上
このように「AMLOS」は、参加者が求める情報を多面的な視点で捉えることを可能にするシステムです。特にホワイトボードや黒板といった具体的な情報が共有される場面では、歪みを補正し、必要な情報を見やすく表示することで、理解を深めることができます。キヤノンが提供する高精度なカメラが、その機能をさらに引き立てます。
未来のリモート会議
キヤノンは、本サービスを2026年1月からシステムインテグレーター向けにソフトウェアコンポーネントという形で販売を開始します。これにより、顧客企業は自社のニーズや用途に応じた柔軟なリモート会議システムを構築可能になります。今後、2025年11月19日に千葉の幕張メッセで開催される「Inter BEE 2025」では、実際のデモンストレーションも行われる予定です。
新たに生まれ変わる会議の体験を支える「AMLOS」。これにより、リモート会議や講義は革新され、より一層円滑なコミュニケーションが実現することでしょう。目が離せません。