ギリアドの業績発表
2025-08-22 11:27:42

ギリアド、2025年第2四半期の業績を発表 - 続々と成功を収める新製品と売上増加の背景

ギリアド、2025年第2四半期の業績を詳報



ギリアド・サイエンシズは、2025年第2四半期の業績を8月7日に発表しました。同社の会長でCEOのダニエル・オデイ氏は、この四半期を「非常に成功した」と表現し、新たに承認を受けたHIV予防薬「Yeztugo(R)」がその象徴的な要素であると強調しました。Yeztugoは、年に2回の投与でHIVの感染リスクを低下させる画期的な薬で、FDAからの承認を受けて誕生した点が特に評価されています。

業績の概要


2025年第2四半期の総収益は71億ドルとなり、前年同時期比で2%増加。特に、HIV関連の製品群、Livdelzi(seladelpar)、およびトロデルビ(サシツズマブ ゴビテカン)の売上が好調だったことが主要因とされます。これに対し、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)製品や主力製品「ベクルリー(R)」(レムデシビル)の売上は減少を見せ、一部影響を及ぼしました。

第2四半期における1株あたり利益(EPS)は1.56ドルで、前年同期の1.29ドルに比べ大幅な増加を記録。これは、前年にあった有価証券の含み損を含む経費の調整影響を反映しており、利益成長が続いています。しかし、R&D(研究開発)費の増加や買収関連のコストによる影響もあったため、全体的な収益向上には調整が求められました。

売上高の内訳


2025年第2四半期の製品売上高は71億ドルで、ベクルリーを除くと69億ドル。HIV製品の売上は前年比7%の増加を見せ、51億ドルとなりました。「ビクタルビ(R)」の売上は前年同期比で9%増の35億ドルに達し、特に需要の高まりがこの成長を支えています。

肝臓疾患の製品群に対しては、前年同期よりも4%減の7億9500万ドルと報告されていますが、これはHCV製品の売上減が影響しています。しかし、LivdelziやHepcludex(R)の成長がこの減少を部分的に緩和したと考えられています。

一方、ベクルリーの売上高は、COVID-19の影響による入院率の低下により、前年同期比で44%減少、1億2100万ドルに留まりました。

今後の見通し


ギリアドは今年度の業績見通しを上方修正し、全体の売上見通しを明確化しました。2025年通期の製品総売上高は283億ドルから287億ドルとする見込みで、特にHIV関連製品の成長が引き続き期待されています。

また、ダニエル・オデイ氏は「今後も、主要な治療領域における革新と成長が見込まれ、ギリアドはその実現に向けて全力を尽くす」と述べ、企業の未来に自信を持っています。

企業の最新の取り組み


企業は独自の株買いプログラムを新たに発表し、60億ドル規模の自社株買いを行う計画です。これにより、株主価値をさらに高める施策が取られています。また、ギリアドは特に世界的な公衆衛生問題への取り組みを強化し、HIV予防薬へのアクセス拡大を目指しています。

このような背景から、ギリアドは今後も期待される業績に基づき、医薬品業界における重要な役割を維持していくでしょう。

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