備えあれば憂いなし！災害時に役立つ製品の安全な使い方

日本の自然災害と備え

日本は特に地震や台風、豪雨など、さまざまな自然災害に見舞われる国です。こうした状況において、私たちのライフラインが断たれる可能性は高く、事前の備えが非常に重要です。多くの家庭では、カセットボンベや携帯発電機などの非常用製品を用意していることと思いますが、選び方や使用法に関する正しい知識がなければ、その備えがかえって危険を招くこともあります。独立行政法人製品評価技術基盤機構（NITE）は、これらの製品を選ぶ際の注意点を発表し、多くの人に安全な使い方を呼び掛けています。

注意すべき製品

災害時に役立つ製品として、カセットボンベはガス供給が停止した場合の代替品として有効です。また、携帯発電機は電気が使えない状態でも電力を供給できるため、非常に便利です。ですが、残念ながら2019年から2024年までの間にこれらの製品に関連する事故も多数発生しています。NITEによると、カセットボンベに関連する事故は204件、携帯発電機は21件でした。事故の原因としては、経年劣化や誤った使い方が挙げられます。

安全に使用するためのポイント

カセットボンベの使用について

カセットボンベを使用する際には、まず経年劣化に注意が必要です。ガス漏れを防ぐためには、Oリングやパッキンが劣化していないか確認し、使用期限を過ぎないうちに消費することが大切です。特に使用する機器に正しく装着されているか、異常音や異臭がする場合はすぐに使用を中止し、専門の業者に相談することが求められます。また、夏場の高温の場所や熱源の近くには決して保管せず、40℃未満の涼しい場所に保管するように心がけましょう。

携帯発電機の使用について

携帯発電機を使用する際は、必ず屋外の風通しの良い場所で行うことが重要です。屋内で使用すると、一酸化炭素中毒のリスクが高まります。排気ガスがこもる場所での使用は絶対に避け、風向きにも配慮して安全に使用することを忘れないでください。

NITEの取り組み

NITEでは、製品事故に関する情報を収集し、分析することで事故の発生を未然に防ぐための取り組みを進めています。特に「NITE SAFE-Lite」というウェブ検索ツールを利用すれば、消費者自身が過去の事故情報やリコール情報を検索することが可能です。これにより、自分が所有する製品の安全性を確認し、被害を未然に防ぐことができます。