誰もが楽しめる美容体験を提供するファンケルの取り組み
株式会社ファンケルは、視覚に障がいのある方々への接客技術を向上させるための動画研修を全国の直営店舗にて導入することを発表しました。この取り組みは2026年7月からスタートし、特に店舗スタッフの接客力を育成することを目的としています。ここでの狙いは、お客様が美容サービスを安心して受けられる環境を整えることです。
13年にわたる活動の集大成
ファンケルは、2013年から視覚に障がいのある人々を対象とした美容セミナーを定期的に開催しており、その経験を基にした研修内容を盛り込んでいます。視覚に障がいがある方の中には、視力の低下により外出の機会が減少し、美容やメイクに対する関心を失う方も少なくありません。そこで、ファンケルはそのような方々が自信を持って外出できるよう、実践的な技術を習得していただくことを目指しています。
動画研修の内容と構成
研修動画は、「基本編」「スキンケア編」「メイク編」の3部構成となっています。具体的には、お客様への適切な声がけや、安全な道案内の方法、色や仕上がりを的確に言葉で伝える工夫など、現場ですぐに生かされるテクニックに焦点を当てています。また、実際の店舗スタッフの意見も取り入れられており、より実践的な内容が届けられています。
安心の店づくりを目指して
ファンケルの目標は、視覚に障がいのあるお客様にも安心して来店していただき、自分らしく美容を楽しんでもらうことです。企業として、誰もがいきいきと輝ける社会の実現を目指し、障がいのある方々の活躍を支援する姿勢を貫いています。
これまでの成果と未来の展望
ファンケルは1988年から地域コミュニティの活性化や社会づくりへの貢献を目指し、さまざまなセミナー活動を行ってきました。特に、「視覚障がい者向けセミナー」は、この取り組みの中でも重要な位置づけを占めています。このセミナーでは、参加者が自分でメイクを行えるようになることを目的として、実技を通して技術を身につけることができる体験を提供しています。
ユニバーサルデザインの実践
さらに、ファンケルは利用者が製品をより識別しやすくするための「タッチマークシール」を開発しました。このシールは、凹凸のあるデザインで視覚に障がいのある方にも使いやすく設計されています。顧客のニーズに応じて配布され、商品購入時に希望者には提供されるなど、配慮がなされています。
賞歴の誇り
このような取り組みが認められ、「視覚障がい者向けメイクセミナー」と「タッチマークシール」は内閣府からも評価され、2019年には「内閣府特命担当大臣 奨励賞」を受賞する栄誉に輝いています。
今後もファンケルは、視覚に障がいのある方々が美容を楽しむためのイニシアチブを推進し続け、すべての人が輝ける環境を作るために邁進していくことでしょう。