世界を目指す日本ラグビーの未来
日本ラグビーの歴史が動く瞬間が近づいてきました。元日本代表のスクラムハーフとして活躍した田中史朗氏が、11月に予定されている欧州遠征およびテストマッチ4連戦に向けて熱い思いを語りました。この特集では、日本代表チームの現状や注目選手、そしてチームへの期待について迫ります。
「今年のパシフィックネーションズカップでは準優勝を果たし、昨年よりもチームの向上を実感しています」と田中氏は言います。特に、フィジーとの決勝戦で見せたアタックの好調が印象に残っているようです。日本代表が目指す「超速ラグビー」は、従来のスタイルから進化し、試合の中で独自の特徴を強めています。
しかし、課題も無視できません。「フィジー戦では簡単にトライを取られ、ディフェンスにもっと力を入れる必要があります。ターンオーバーにも気を付け、キックに対するコミットメントを強化しなければなりません」と語る田中氏の表情には真剣さが光ります。
リーチ マイケルの復帰
田中氏の長年のチームメイトであり、現在ではリーダーとしてチームに戻ってきたリーチ マイケル選手についても触れました。「彼の存在はチームの士気を大きく高めてくれます。リーチがいることで若手選手にもいい影響を与えるでしょう。彼の経験は計り知れません」と話す田中氏。リーチ選手がキャプテンを務めたPNCでの成果も期待されています。
他にも田中氏が注目する選手として、フランカーのガンター選手やスクラムハーフの藤原選手、福田選手、北村選手の3人の存在に期待を寄せています。「彼らは世界で通用する球さばきを持っていますし、その競争関係も良い影響を与えています」と、選手たちへの信頼を口にしました。
南アフリカとの激闘
さて、11月2日に行われる南アフリカとの試合は特に待ち遠しいとのこと。「南アフリカとの対戦は本当に嬉しいです。今までは考えられなかったことで、日本がこのレベルに達した証ですね」と、意義の深い試合への期待が高まります。10年前、ラグビーワールドカップでの歴史的勝利からあっという間に10年が経過しましたが、南アフリカはその後大きく進化しています。
田中氏は、「南アフリカは特にフッカーのマルコム・マークス選手に警戒しています。彼は一人でもトライを狙えますし、サポートがつくと手が付けられません。それに若手の SO サーシャ・ファンバーグ=ムゴメズル選手のパフォーマンスも注目です」と、対戦相手について詳細に語り、勝機を見出すためにロースコアに抑えることが重要だと強調します。
アイルランド、ウェールズ、そしてジョージア
続く11月8日にはアイルランドとの対戦が控えています。「アイルランドはチームワークが優れ、選手一人ひとりがしっかり役割を果たしています。日本にとって学ぶべきチーム」と評価します。また、11月16日のウェールズ戦や22日のジョージア戦に向けても、「ウェールズは敵地での戦いが厳しくなるため、良い経験になるでしょう。ジョージアについてはFWが強化されているが、スクラムで勝てる可能性はあります」と語り、日本代表の成長を期待する姿勢を明確にしました。
一丸となった応援を
最後に、田中氏はファンへのメッセージも語りました。「ファンの皆さんには、みんなで一丸となって応援することが大事です。勝つためには、選手たちの意識を高めていく必要があると思います」と強調しました。世界と戦う中で、選手たちが大きなチャンスをつかむ姿をぜひWOWOWで見届けましょう。11月には全4試合が放送され、熱い激闘が繰り広げられます。
WOWOWラグビー放送スケジュール
- - 11月2日(日) : 南アフリカ vs 日本 (午前0:45~)
- - 11月8日(土) : アイルランド vs 日本 (午後9:00~)
- - 11月16日(日) : ウェールズ vs 日本 (午前2:15~)
- - 11月22日(日) : ジョージア vs 日本 (午後8:45~)
さらに「ラグビー テストマッチ 2025 キルター・ネーションズシリーズ」での試合もライブ配信されます。日本代表の挑戦を一緒に見守りましょう。