AI電話による受診前相談サービス、全国展開に向けて
2026年4月、Dr.JOY株式会社が、AI電話を活用した受診前相談サービスを全国で提供開始します。このサービスは、沖縄県で行われた実証実験を経て実現に近づき、医療機関の業務効率化と患者の利便性を大幅に向上させることが期待されています。
実証実験の背景と目的
沖縄県において実施されたこの実証実験は、社会医療法人仁愛会 浦添総合病院との協力のもと、患者が電話で相談できるAI電話と医療トリアージAIを組み合わせた受診前相談システムの有効性を確認することを目的としていました。今、全国で多くの病院が、毎日約60万件の電話相談を受け付けていますが、十分な対応ができない状況にあります。この課題を解決するために、実証実験ではAI電話が85%以上の相談を処理し、看護師の負担を軽減できることが確認されました。
受診前相談の流れ
受診前相談は、患者が専用の電話番号にかけることで始まります。AIが症状について聞き取り、必要な情報を整理した後、看護師にはそのデータがシェアされます。看護師は高い緊急度の相談に優先的に対応するための時間を確保できるようになります。実験の結果、患者が必要なアクションを取るための環境が整うことが評価されました。
看護師の負担を減少
実証実験中の結果として、看護師の仕事の負担が大幅に軽減されたことが挙げられます。従来は1日約20件の相談に、1回線で対応していたため、看護師は通話中にメモを取る必要がありました。しかしAI電話が導入され、100回線以上の電話を同時に受けることができる環境が整ったことで、看護師は事前に患者の相談内容を確認した上で、効率的に折り返し対応ができるようになりました。
患者の利便性向上
このAI電話によるサービスは、患者にとっても新たな安心材料となります。特に夜間や休日には、不安を抱えて相談をしたくても対応してもらえないケースが多々あります。AI電話の導入により、こうした「今すぐに聞きたい」というニーズに応えることができる体制が整いました。
今後の展開と多言語対応
Dr.JOYは、この実証実験の成果をもとに、2026年4月から正式に全国展開を目指しています。また、多言語対応に向けた開発も進めており、外国人観光客や在住外国人にとっても安心して医療相談できる環境を整えていきます。
このように、AI電話による受診前相談サービスは医療現場の負担を軽減し、患者にとっても便利な選択肢として、今後ますます重要となっていくことでしょう。
今後もDr.JOYは医療従事者の業務負担を減らし、患者にとってのサービス向上を目指して活動します。