箕面市中心部に誕生する複合マンションの再生プロジェクト

大阪府箕面市にて、東京建物株式会社と阪急阪神不動産株式会社が共同で進める「みのおサンプラザ1号館」の再生プロジェクトが始まりました。このプロジェクトでは、新たに複合マンションが建設されることが決定しています。両社は、関西圏における土地活用の新たなモデルケースとして注目されています。

プロジェクトの背景

「みのおサンプラザ1号館」は、築45年を迎え、老朽化や耐震性の不足が顕在化していました。2015年には、耐震診断においてその脆弱性が明らかにされ、そのために再生の必要性が強く認識されてきました。このような背景のもと、今回の事業では「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に定められた「マンション敷地売却制度」を活用し、円滑な再生を目指しています。

新たな複合マンションの概要

新しく建設されるマンションは、地上11階建て、総戸数109戸を予定しています。1階から3階には公共施設や商業店舗が設けられ、地域の活性化を図ります。また、4階から11階には、全戸がトランクルーム付きの3LDKの住宅が配置される予定です。このように、居住空間だけでなく、地域交流や子育て支援など多様なニーズに応えるフロア構成となっています。

公共施設の意義

この再生プロジェクトの大きなポイントは、旧建物の区分所有者である箕面市が再取得した部分です。箕面市は新たな公共施設を設けることで、地域の玄関口としての機能を強化し、地域交流や観光促進に寄与する意向を示しています。この施策は、駅周辺の賑わい創出に大きく貢献するでしょう。

今後のスケジュール

プロジェクトの工程は順調に進行中です。2020年8月には東京建物と阪急阪神不動産が事業協力者に選定され、2023年には敷地の売却が可決されました。今後の予定としては、2024年の夏頃から解体工事が始まり、2025年8月には新築工事に着手、2026年5月にはマンションの販売が開始されます。そして2028年2月には、待望の新築建物が竣工予定です。