持続可能な介護予防を目指す!
有限会社川内鉄工工業のケア事業部が運営する3Poデイサービス亀戸中央店では、高知リハビリテーション専門職大学の片山教授と手を組んだ「認知機能改善3カ月プログラム」の第2期が実施されました。このプログラムは、高齢者が適切な運動を通じて認知機能や運動機能を維持・向上させることを目的としています。
プログラムの概要
プログラムは高齢者を対象にしており、常圧低酸素環境下での運動がどのように認知機能に影響を与えるかを実証することが主眼です。60歳以上の高齢者5名が参加し、週に1回、全10回にわたって様々な運動セッションが行われました。具体的には、マイマウンテンというトレーニング機器とリカンベントバイクを使用し、標高2,500m相当の低酸素環境でのトレーニングを行います。初回と最終回での身体的な測定も行い、運動の効果を数値的に評価しました。
プログラムの実施期間は2025年8月21日から10月30日までの約2ヶ月間。運動の効果を示すデータは2026年春に公開予定です。
参加者の成果
1.
マイマウンテンでは、参加者の歩行距離が初回の約200mから最後には620mにまで増加しました。この改善は体幹の強化や脚の動きのスムーズさにつながり、歩行の推進力や安定性が高まったことを示しています。
2.
リカンベントバイクのセッションでは、全員が初回よりもスピードの向上を記録し、参加者同士の会話も活発になりました。これは脳の活性化にも寄与していると片山教授は考察しています。
3.
マックスパルス測定では、特に70代女性が総合点を19点から25点に上昇させるなど、全体的に自律神経バランスが改善したことが確認されました。この結果は低酸素運動が血管機能の向上にも寄与している可能性があります。
参加者の感想
参加者からは「自分がこんなに運動できるとは思わなかった」「歩くのが楽になった」「トレーニングを通じて気持ちも楽になった」など、ポジティブな声が多く寄せられました。特に80代女性の参加者からは「年齢に関係なく挑戦できることの喜び」を語られ、参加者全員が運動を続ける力を得られた様子が映し出されています。
専門家の評価
片山教授は、フレイル状態の高齢者にも効果が見られること、認知症の軽度段階で改善の期待ができることなどを指摘しています。今後はさらに詳細な調査を進め、具体的な成果を明らかにしていく方針です。
未来への展望
現在は第3期が実施中で、これまでのデータをもとに継続的な改善が実施されています。介護予防モデルとして地域に根ざした活動を続けていくことで、全国にその成果を広めるための基盤を築いています。介護予防や健康維持に関心のある方にとって、3Poデイサービスは郎らかに老いていくための選択肢の一つとして位置付けられるでしょう。