ギリシャ喜劇『平和』
2025-08-25 09:29:44

2500年前のギリシャ喜劇『平和』が東京で初上演!

演劇の新たな幕開け、2500年の時を超えて



2025年10月17日から19日、東京の両国シアターΧにて、うずめ劇場主催のギリシャ喜劇『平和』が日本初上演されます。この作品は、古代ギリシャの喜劇作家アリストファネスの原作を元にしたもので、旧東ドイツの劇作家ペーター・ハックスが翻案したものです。演出は、ドイツ出身のペーター・ゲスナー氏が担当。彼は、1990年のベルリンの壁崩壊という歴史的瞬間を体験し、以来30年間日本で演劇活動に携わってきました。彼が注力してきたこの作品が、ついに日本の地で息を吹き返します。

舞台の魅力


『平和』は、戦争によってビジネスを潰されたブドウ農家トリュガイオスが、空飛ぶフンコロガシに乗って天界を目指すという物語です。オリュンポスに到着すると、神々が姿を消していることに気づき、平和の女神が戦争の神に閉じ込められている事実を知らされます。トリュガイオスは、女神を救おうと奮闘します。この物語は、2500年前のギリシャ社会への鋭い風刺を兼ね備えています。

作品の見どころ


  • - 仮面劇の面白さ: 1人の俳優が複数の役を演じる姿は、演劇ならではの醍醐味です。観客はキャラクターの変化に驚かされることでしょう。
  • - 生演奏の音楽: 本作ではオリジナルの音楽が生演奏され、サウンドトラックにも注目です。特に中高生にも楽しめるテンポ感で構成されています。
  • - 社会風刺と笑い: 2500年前のギリシャでもデマゴーグや煽動家が存在し、今もなお民主主義の問題は根深いものがあると示唆しています。この作品を通じ、笑いを交えて現代社会に問いかけます。

社会的背景と意義


本公演は、上演後にベトナム国際実験演劇祭へも招聘されることが決まっています。過去の戦争によって苦しみを経験した両国がこの物語を共有することで、平和の重要性を再確認する場になるでしょう。また、うずめ劇場は社会的テーマに取り組む姿勢を貫いており、前回の公演『ニッポン人は亡命する。』では日本の表現の自由や教育現場の課題に強く切り込んでいました。

出演者について


うずめ劇場の精鋭たちが集結し、荒牧大道、後藤まなみ、松尾容子、さらには政治風刺の名手松下アキラや落語家林家きく麿らが出演します。特に林家きく麿は初挑戦の役どころで注目されており、観客を楽しませること間違いなしです。

チケット情報


公演は一般3500円、学生1500円と、リーズナブルな価格設定です。チケットは公式サイトからも購入できます。将来の国際交流へつながるこの重要な作品に、是非ご注目ください。詳細は公式ホームページ ここから ご確認ください。

最後に


『平和』は、日本初上演のこの機会を通じて、古代の知恵や風刺が現代にも通じることを示してくれるでしょう。演出家ゲスナーが語るように、見る者に「考え、行動する勇気」を与えてくれる新たな喜劇です。ぜひ足を運び、劇場でその目撃者になってください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

関連リンク

サードペディア百科事典: ペーター・ゲスナー 平和 ギリシャ喜劇

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。