2025年5月のSDGs・ESG・サステナビリティ関連ニュースを分析
株式会社トドオナダの調査によると、2025年の4月26日から5月25日までの間に、SDGs、ESG、サステナビリティに関するウェブニュースの動向が分析されました。使用されたデータは、PR効果測定サービス「Qlipper」を基に、4,000以上のWEBメディアをモニタリングした結果です。
調査概要
調査期間は2025年4月26日から5月25日まで。対象は「SDGs」「ESG」「サステナビリティ」というキーワードを含むニュース記事で、収集したデータから記事の数、ページビュー(PV)、ソーシャルメディアでのシェア数を分析しました。特に注目すべきは、各用語に関連する記事数の変動です。
記事数の動向
- - SDGsでは、全体記事数が3,158件で前月比で10.5%の減少でした。また、プレスリリースも84件と、21.5%の減少です。
- - ESGでは、793件と42.7%の大幅な減少が見られ、プレスリリースは26件でこちらも36.6%の減少となりました。
- - サステナビリティでは、4,715件と43%の減少があり、プレスリリースも139件で51.6%の減少を記録しています。
これらのデータから、特にゴールデンウィークを挟んで記事数が減少したことが浮き彫りになっています。
注目トピック
SDGs関連ニュースの焦点
特に注目されたニュースは、札幌市の建設会社についてのもので、社長の暴行動画が拡散され、SDGs登録の取り消しが話題になりました。さらに、コナミデジタルエンタテインメントの人気ゲーム『桃太郎電鉄』が地方創生SDGsフェスで万博とコラボすることが取り上げられ、コミュニティへの参加を促進するイベントが注目を浴びました。
ESG関連の逆風
ESGでは、株主総会シーズンが近づく中で厳しい環境が続いています。特に、MSCIによるESGレーティングで高評価を得た企業の発表が耳目を集めました。セイコーエプソンなどが高評価を受けたことがニュースとして報じられています。
サステナビリティの新しい流れ
西武鉄道が小田急電鉄から譲受した「サステナ車両」の営業運転を開始する旨の発表もあり、環境負荷の少ない車両導入の動きが見られます。この新しい取り組みは、新聞やテレビなど様々なメディアに取り上げられ、高評価を得ています。
総括
この調査結果から見えてきたのは、SDGs、ESG、サステナビリティに対する関心が高まりつつも、社会的逆風やゴールデンウィークという時期による影響があることです。今後のトレンドとして、地方創生や環境への配慮といったテーマが一層注目されていくことが予想されます。
参考情報
このレポートの詳細や、Qlipperに関する情報は
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