男性の更年期支援への新たな一歩
株式会社CARTA HOLDINGS(以下CARTA HD)は、10月18日の「World Menopause Day」に向けて、これまで女性従業員を対象としていた「更年期漢方の服薬支援制度」を全従業員に拡大することを発表しました。近年、男性にも更年期障害に該当する症状が多いことが理解されるようになり、経済産業省はその経済損失を年間約1.2兆円と試算しています。これを受けて、CARTA HDはさらなる支援の強化を図ることに決めました。
CARTA HDでは2025年2月から女性従業員向けに「更年期漢方の服薬支援制度」を導入し、今後は男女を問わず全ての従業員にこの制度を提供することになります。これは、全ての社員が平等に健康への配慮を受けられる環境を整えるための重要なステップです。
ウェルビーイングの実現に向けた取り組み
この取り組みは、2022年に発足した従業員発のD&I(多様性と包括性)プロジェクト「WAVE」に端を発しています。同プロジェクトでの議論を基に、CARTA HDは医療支援制度を進化させてきました。Firstとしては、2022年5月に「低用量ピル服薬支援制度」を設立したことが注目されています。
さらに、今回の施策を実施する背景には、経済産業省による女性の更年期症状による経済損失の試算が影響しています。CARTAグループの全従業員のうち女性が45.7%。特に40代から50代の女性は管理職となることが多く、この世代の健康維持は企業にとっても重要な課題です。
CARTA HDは、定期的に女性従業員に対して更年期に関する啓発活動を行うとともに、今後は男性へのサポートの必要性も訴求していく予定です。男性の更年期に対する理解が進むことで、職場環境もより働きやすくなるでしょう。
提供されるサービスについて
CARTA HDが導入した「更年期漢方の服薬支援制度」は、mederi株式会社が提供する健康支援の福利厚生サービス『mederi for biz(メデリフォービズ)』を活用しています。今回の男性従業員への拡大においても、このサービスを通じて従業員に支援を提供します。
取締役執行役員CSO(Chief Sustainability Officer)の梶原理加氏は、「性別や年齢に関わらず、誰もが健康で最大限の能力を発揮できる環境を目指している」とコメント。男性更年期による経済損失は無視できない側面があり、企業としてもこの問題への対策が急務であることを強調しています。
健康的な職場環境の構築へ向けて
今回の制度拡大が進められることで、CARTA HDは従業員一人一人がより健康的に、また安心して働けることを目的としています。真のウェルビーイングを目指す企業文化の構築は、今後の持続可能な経営においても重要な役割を果たすでしょう。
「この制度の導入を通じて、更年期や健康問題について気軽に相談できる場を設け、オープンなコミュニケーションを促進したい」との意気込みを示したCARTA HD。これからも、すべての従業員が快適に働ける職場環境を整えるため、さまざまな取り組みを進めていくことが期待されます。
企業全体で「働きがいのある会社」として認定された文化を基に、今後も従業員のウェルビーイングに寄り添った施策に注力していく姿勢が閃いています。