ブラッド・ペイズリーとフェンダーが生み出す、特別なテレキャスター
2025年5月9日から、ブラッド・ペイズリーとのコラボモデル『Limited Edition Brad Paisley 1967 'Lost Paisley' Telecaster』が国内で受注開始となります。この特別なギターは、現代のカントリーミュージックシーンで名を馳せるブラッド・ペイズリーと、フェンダー・カスタムショップの共同開発によって誕生したものです。
フェンダー・カスタムショップ製の希少なギター
今回のギターは、1967年に初めて登場したPaisley Redフィニッシュのスタイルを再現しています。ブラッド本人の名前が刻まれたこのモデルは、カリフォルニア州コロナにあるフェンダー・カスタムショップでのみ67本限定で制作されます。販売はFender Flagship Tokyo及び特定のディーラーにて行われます。
特に注目したいのは、ブラッドが自ら19本のギターを制作し、公式チャネルで販売する点です。この貴重なギターが手に入るチャンスは決して多くありません。ブラッド・ペイズリーは、今回のギターに対し強い思い入れを語っており、ギターが持つ歴史的な背景を大切にしています。「このギターは、生き続けていたらどんなものになったかを表現したもので、最高のギターだと思っています」と彼は述べています。
ペイズリー柄の復活
ブラッド・ペイズリーは、1960年代のBlue Paisley柄のフォイル紙を手に入れたことを機に、ギター製作に対する新たな情熱を燃やしました。このフォイル紙にインスパイアされた彼と彼のチームは、1967年製テレキャスターの再塗装やフォイル紙の精密再現に挑戦し、ギターのオリジナルの姿を復活させました。
1968年に発表されたPaisley RedとBlue Flowerフィニッシュは、サマー・オブ・ラブの影響を受けたカラフルなデザインです。しかし、コストや素材の限界から多くのギターが劣化し、長続きしませんでした。それでも、これらの楽器は熱狂的なファン層を築き、ヴィンテージショップで時折姿を見せるようになりました。
クラシックの美と現代技術の融合
『Limited Edition Brad Paisley 1967 'Lost Paisley' Telecaster』は、ヴィンテージスタイルと現代のクラフトマンシップが融合したモデルです。アルダーやパウロニア、スプルースを使用した軽量ボディは、素晴らしいレゾナンスを提供します。目を引くBlue Paisley Relic®フィニッシュに、カラフルなメタリックバーストを施し、サイケデリックな表現力を持つ一品に仕上げられています。
ギターにはカスタム60年代オーヴァル“C”シェイプのメイプルネックが採用され、演奏する楽しさを提供します。また、ハンドワウンドのSeymour Duncan Custom Lost Paisleyピックアップが搭載されており、心地よいトーンを奏でる他、Glaser “G” Benderシステムを使用することで、ペダルスチールギターのような滑らかな演奏が可能です。
コレクターからステージ用まで
特にコレクターにはたまらない逸品ですが、ステージでも使える性能を備えています。付属のヴィンテージスタイルケースや、当時の仕様を再現したフェンダーストラップ、正規製品証明書もセットとなっており、価値あるアイテムです。
フェンダーのディレクター、チェイス・ポール氏は、「このギターは単なるアーティストシグネイチャーモデルではなく、過去の製品化の可能性を示すものです」と語り、ギターの誕生に込められた思いの深さを表現しています。また、フェンダー・ナッシュビルのベン・ブラン=デュモン氏は、「このプロジェクトは、ブラッドとフェンダーの関係性を表すものであり、多くのアーティストに影響を与え続けるカントリーミュージックへのラブレターです」と伝えています。
このまでの過程を収めた動画は、フェンダー公式YouTubeチャンネルでチェックできます。興味のある方はぜひリンクをクリックしてみてください!
『Limited Edition Brad Paisley 1967 'Lost Paisley' Telecaster』は、ブラッド・ペイズリーの魅力が詰まった、伝説の一品。音楽愛好家やコレクターにとって見逃せない機会です。