I-neが創出した画期的な肌再生技術
株式会社I-neは、大阪を拠点に持つ化粧品メーカーで、革新的な美容技術の開発を行っています。このたび、睡眠時の肌修復を支援する独自成分コンプレックスの開発に成功しました。これにより、睡眠中の肌トラブルを効率的に防ぐことが期待されています。その内容を詳しく見ていきましょう。
背景と課題
美しさは睡眠からとも言われるように、我々の肌は睡眠中に多大な影響を受けます。近年の研究によれば、肌の再生には「肌再生のゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯があり、特に睡眠中にメラトニンが重要な役割を果たすことが示唆されています。メラトニンは、紫外線や外的ストレスによってダメージを受けた肌を修復するための重要なホルモンであり、強力な抗酸化作用やDNA修復促進、細胞保護などの多面的な機能を持っています。
しかしながら、最近の調査結果によりますと、5人に1人が睡眠不足を抱えており(厚生労働省、令和4年)、これは肌の健康に非常に悪影響を与えます。実際、一晩の睡眠不足が肌の保湿力や弾力性に影響を及ぼすことは多くの研究で確認されています。したがって、睡眠不足による肌の再生を妨げる要因に対抗するための新たなケア方法が求められています。
独自成分コンプレックスの内容
I-neは、肌におけるメラトニンシステム全体にアプローチすることを目指し、以下の3つの成分からなる独自成分コンプレックスを開発しました。
- - メラトニン受容体(MT1)を活性化する成分
- - 皮膚内でメラトニンを合成する成分
- - メラトニン様作用を持つ成分
これら3つの成分が共同で作用し、肌の再生をサポートします。特に注目すべきは、ウワバミソウ発酵成分がメラトニン受容体(MT1)の発現を促進することで、この研究は非常に興味深い結果をもたらしました。
具体的なプロセス
メラトニン受容体の感度を上昇させるため、研究チームはまずウワバミソウ発酵成分を選定しました。この成分は、メラトニン受容体MTNR1Aの発現を高めることが分かっており、実験によってその効果が証明されています。この成分を使った研究では、ヒトの不死化表皮正常角化細胞にウワバミソウ発酵成分を添加し、リアルタイムPCR法でその発現量を測定しました。
更に、クチナシ果実エキスとラバンデュラハイブリダエキスを加えたことで、メラトニンシステムが最適に機能するための濃度が特定されました。この独自成分コンプレックスは、酸化ダメージから細胞を守る作用の強化にも寄与しています。実験環境下では、酸化ダメージ試薬を用いて、その効果を定量的に評価しました。
メラトニンの重要性
メラトニンは、睡眠の質を向上させるだけでなく、肌の健康にも大きな影響を与えます。肌におけるメラトニンは、紫外線や乾燥からの保護、細胞の修復、炎症の抑制などに寄与し、夜間の肌再生を促進します。これにより、昼間受けたダメージを回復させることができるのです。こうした重要な役割を担うメラトニンの適切な供給は、特に現代社会において、美容やエイジングケアにおいてますます注目されています。
会社概要
I-neは2007年に設立された企業で、主に自然由来の成分を使用した化粧品を展開しています。お客様のQOL(生活の質)の向上を目指し、研究開発を重ね、革新的な製品を市場に送り出していくことをモットーにしています。その一環として、新たに開発されたこの成分コンプレックスは、肌再生の新たなスタンダードとなることでしょう。
このように、I-neは睡眠と肌の深い関係に基づき、革新的な技術で美しさを追求しており、新しい時代の美容法として期待されています。