日本発のサステナブル・ラグジュアリー、Musubu STUDIOの挑戦
日本の伝統美と現代のスタイルが融合したブランド「Musubu STUDIO」。運営するBranPeak合同会社の代表である河野友香氏が率いるこのブランドは、2025年8月11日にモナコ公国のセレクトショップ「MONACO EMU SHOP SAKURA」での販売を開始しました。この挑戦は、富裕層の聖地で日本の美意識を広める大きな一歩です。
Culmination of Global Debut
Musubu STUDIOの物語は、2025年5月のカンヌ国際映画祭での公式イベント「GALA」から始まりました。ここで発表された「Cannes Collection 2025」は、金糸や銀糸が輝くゴールドの帯を使用した特別なコレクション。映画祭を訪れた多くのセレブリティたちの高い評価を受け、瞬く間に「ウェアラブルアート」として注目を集めました。彼らは舞台背後の誘惑と美に魅了され、Musubu STUDIOの作品を身につけて華やかに登場しました。
英国での名誉なお披露目
続いて、2025年6月には英国のロイヤルアスコットでの特別なお披露目が行われました。多くの富裕層が集まるこの場で、Musubu STUDIOは格式高い競馬祭典に参加し、特に目を引いたのは、ドレスデザイナーMAMI OKANO氏が手がけたロイヤルブルーのクラッチバッグでした。この作品は、日本の皇室の家紋である「菊」と英国王室の象徴「ロイヤルブルー」を融合させた特別なデザインで、会場からは多くの賛辞が寄せられました。
ロイヤルアスコット2026向けオーダーメイド・セット
この人気を受けて、2026年に向けた「ロイヤルアスコットコラボレーション2026バッグ&ハット オーダーメイド・セット」の受注もスタートしました。顧客が希望するイメージやカラーに合わせた厳選ヴィンテージ帯から、唯一無二のコーディネートが実現されます。これにより、Musubu STUDIOはさらなる顧客との絆を深めています。
瀬戸内の美と新たな挑戦
ブランドの原点ともいえる瀬戸内においても、「Setouchi Collection 2025」を発表し、地元クリエイターと共にプロジェクトを展開。ここで生まれた「瀬戸内ブルー」は、深い海の色を表現した美しい作品群として日本各地から注目を集めました。日本の伝統美に基づくブランドの姿勢は、地方創生にも寄与する新たな可能性を示しました。
モナコでの本格進出
そしてモナコに戻ると、「MONACO EMU SHOP SAKURA」にて日本の伝統美を再定義する商品の展示販売が始まりました。モナコは、世界的なラグジュアリーシティとして知られ、富裕層が集まるこの地での販売は、Musubu STUDIOにとって自社の哲学を国際的舞台で表現する鍵となります。ロイヤルアスコットで発表したアイテムや瀬戸内コレクションを、モナコ流にアレンジしたコレクションが展開され、訪れる人々の目を引くことでしょう。
欧州市場へのさらなる展開
今後の展望として、Musubu STUDIOは南仏リヴィエラ地域においてバイヤーとの商談などを活発に行っていく予定です。地域の魅力を引き立てつつ、日本の伝統工芸の価値を欧州に届ける役割を果たすことを目指しています。これにより、世界中の人々が日本の美を再評価し、認識される機会を増やしていくことでしょう。
結びに
河野友香氏は「私たちの『身に纏うアートピース』は単なる商品ではなく、日本の職人技と美意識が現代の暮らしへ、そして世界へ手渡されるツールである」と語ります。このように、Musubu STUDIOはただのブランドに留まらず、日本の伝統文化を未来へとつないでいく架け橋として、その使命を果たし続けることでしょう。