不登校問題における新たなアプローチ
親が不登校の子どもを育てる上で抱える苦悩や葛藤は、社会全体で理解する必要があります。そんな中、サイボウズ株式会社の「ソーシャルデザインラボ」は、昨年秋から実施した不登校児童・生徒を持つ親に対する調査結果を発表し、親たちの声をより広く伝えるために経験談をマンガとして公開しました。これにより、同じような立場にいる親たちへの支援の一助となることが期待されています。
マンガ制作の背景
サイボウズの調査結果では、不登校や行き渋りといった課題に直面している親たちの声が多数集まりました。親たちは、子どもが学校に行かないことによる不安や、夫婦間のコミュニケーションの減少、仕事との両立の難しさなど、多様な悩みを抱えています。これらの実体験を基に、親しみやすく、手に取りやすい形としてマンガを制作しました。4月24日からは、まず2名分の体験談が公開されており、今後も順次6本のマンガが更新されていく予定です。
これらのマンガは、単に不登校の実態を伝えるだけでなく、同じような状況にいる家庭がどう向き合っているのかを伝える重要な資料です。特に中学生や小学生の親が実際に抱えている悩みをマンガを通じて共有することで、多くの親が新たな視点や解決策を見出すきっかけとなることを目指しています。
公開されたマンガとイラストレーターの紹介
今回のマンガは、フリーランスのイラストレーターである山里將樹さんとMARIOさんによって制作されました。山里さんはテレビや書籍、Webメディアなどさまざまな媒体で活躍し、MARIOさんは似顔絵や挿絵を手がけるなど、多彩な創作活動を行っています。それぞれのスタイルで、多くの親の心情を的確に表現しています。
イベントの開催
サイボウズは、親たちのリアルな声をもとに、不登校問題に関して企業ができることを具体的に考えるイベントを開催します。5月23日(金)には、「働く親の声に学ぶ、不登校支援といま企業にできること」と題した共創セッションが行われ、参加者が不登校問題に関する有益な情報を共有し、各企業のCSR部門の方々が施策を検討します。
不登校の子どもが増える中で、企業がどのように子育て支援に貢献できるのか、多くの企業にとって身近な問題として捉えなければならない課題です。当日は、調査結果をもとにしたインプットセッションや、参加者同士の意見交換を促すワークショップを実施します。仕事と家庭の両立が求められる今、貴重な意義を持ったセッションとなることでしょう。
イベント詳細
- - 日時: 2025年5月23日(金)午後2時〜午後5時
- - 場所: サイボウズ株式会社 東京オフィス(東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー27階)
- - 参加費: 無料
- - 対象者: 企業で社会課題について検討する部署の方
参加申し込み
今後の参加申し込みは、公式サイトから可能です。親たちの声を企業としてどう活かすか、皆さんの知恵を集めましょう。詳しい情報は
こちらから確認できます。
不登校問題に向き合う重要な取り組みが今、始まっています。