いわきFCとZeveroが描く未来のサステナブルなサッカー
福島県いわき市を拠点とするプロサッカークラブ、いわきFCが脱炭素経営を推進するグローバルスタートアップのZeveroと協力し、サステナビリティ推進の取り組みを強化することが発表されました。この連携により、2つの組織は、地域との共生を重視しつつ、スポーツを通じて持続可能な社会の実現を目指します。
協業の背景
Zeveroは、スポーツ界における脱炭素の取り組みを先進事例として生み出すことを目指しています。同社は、いわきFCのサステナビリティ方針の実装を支援し、具体的にはGHG(温室効果ガス)排出量の可視化や、イベントのライフサイクルアセスメント(LCA)評価を通じてクラブ運営の脱炭素化を支援します。
いわきFCは、地域との共生を重視し、「人づくり」と「まちづくり」の観点から、地域密着型のクラブ運営を進めており、その活動はJリーグ内でも注目を集めています。それに伴い、Zeveroは、欧州での知見を活かしてグローバルな視点から具体的な支援を行い、地域やファン、パートナー企業と共に新たな協創型のサステナビリティモデルの構築を目指します。
代表のコメント
いわきFCの代表取締役、大倉智氏は「気候変動は私たちの未来に直結する重要な課題で、Jリーグ全体でも向き合っていく必要がある」と述べ、Zeveroとの連携を通じて具体的なアクションを起こせることを喜びました。地域に根ざした形で環境に対する意識を高め、行動の輪を広げていきたいと考えています。
一方で、Zeveroの代表取締役、谷内樹生氏は「いわきFCのように地域と深く関わりながら社会価値を創出するクラブのサステナビリティ支援ができることをうれしく思います。これにより、いわきFCの取り組みがJリーグの新たなモデルケースとなることを目指します」とのコメントを発表しています。
いわきFCについて
いわきFCは2015年に設立され、地域に根ざした活動を続けています。設立当初から一貫して社会価値の創造を目指し、地域との共創によるまちづくりにも力を入れています。現在はJ2リーグに所属し、今後も脱炭素を意識した運営を続けていく決意です。
Zeveroについて
Zeveroは、企業のネットゼロ実現を支援する炭素会計および脱炭素化プラットフォームのリーディングカンパニーです。英国発のAIやシンガポール発のLCA技術を活用し、排出量の可視化と削減の具体的なアクションを支援しています。20カ国以上にサービスを提供し、約1億kgCO₂eの排出量管理実績があります。
最後に
この協業は、いわきFCとZeveroが力を合わせて地域貢献と環境保護の実現を目指す意義深い取り組みです。両者の関係が深まることで、スポーツ界におけるサステナビリティの新たなモデルが創出されることが期待されます。今後の活動にも注目が集まります。