製造業DXを支える『スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン』第2版の公表
株式会社日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)は、この度、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するための『スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン』(以下、本ガイドライン)の第2版を公表しました。このガイドラインは、製造業者が抱える経営課題を出発点に、開発設計や生産管理、さらには販売やサービスに至るまで、全てのものづくりプロセスをデジタル技術を駆使して最適化する手法について詳述されています。
ガイドライン改訂の背景
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が資金提供を行い、JMACが開発した本ガイドラインは、2024年6月に公表された初版をベースにしています。2023年度から2024年度にかけて、製造業における実践活動やITベンダーとの協議を通じ、製造事業者がこのガイドラインをどのように活用し、新たな行動や成果に結びつけられるかを検証しました。
第2版の主な改訂内容
第2版では、特にガイドラインを普及させるための使用環境を整備することに重点を置かれています。具体的には、リファレンス⑤「実現レベル別仕組み構築手法」のソリューションカテゴリが、実際のITソリューションとの関連性を高める形でブラッシュアップされました。また、具体的なアウトプットに結びつけるための「実践ワークシート」とその活用方法が新たに整備されています。
以下に、主な改訂内容をまとめます。
1.
新規追加された「関連情報」:チェーン概念に関する補足情報や、経済産業省のDX推進施策が追加されました。
2.
別紙のリファレンス項目の修正:環境変化に関する課題マップのナンバリングにズレがあったため修正が行われました。
3.
ソリューションカテゴリの検証:各変革課題に関連するITベンダーのソリューションが、より明確に関連付けられました。
4.
実践ワークシートの手順確立:PJリーダーや事務局がプロジェクトを進めるための「型」を明確化したワークシートが新たに作成されました。
実践ワークシートとその活用
新たに追加された実践ワークシートは、製造事業者が直面する具体的な課題を解決するための手段として機能します。このワークシートを使うことで、進捗を可視化し、必要なアウトプットを整理することが可能となります。
解説動画の提供
さらに、ガイドラインの理解を深められるように、以下の解説動画も作成されました。これにより、視聴者は短時間でガイドラインの概要や使用方法を学ぶことができます。
製造業者やITサービス事業者をはじめ、多くの関係者からの助言を受けて改訂が進められた本ガイドラインは、今後のDX推進活動において、重要な役割を果たすことでしょう。
参考情報
ガイドラインの内容について詳細を知りたい方は、以下のダウンロードサイトをご覧ください。
スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン ダウンロードページ
株式会社日本能率協会コンサルティングの情報やサービスについては、
公式ウェブサイト をぜひご覧ください。