世界初の流体力学式液中粒子計数器PT-01F
リオン株式会社が開発した「流体力学式液中粒子計数器 PT-01F」は、2026年4月10日に発売される、世界初の製品です。この計数器は、国立研究開発法人産業技術総合研究所やキオクシアと共同で開発された流れ場粒子追跡法(FPT法)を用いており、流体の中での微細粒子の特性を正確に測定することが可能です。
技術革新の背景
近年、半導体製造における品質管理がますます厳格化されており、特に超純水や薬液中の微細な粒子を効果的に管理することが重要視されています。これらの微細粒子の大きさや数だけでなく、成分情報が欠陥や生産装置の不具合を解明する鍵となることが多く、新しい測定技術が求められていました。このような市場のニーズに応える形で開発されたのがPT-01Fです。
開発の経緯
このプロジェクトは、株式会社東芝が受託し、産総研と共同で進めたNEDOの「エネルギー・環境新技術先導プログラム」から生まれました。リオン、産総研、東芝メモリの三者が共同で行ってきた研究と実証試験の結果が、コンパクトな製品化へと結実したのです。これにより、日本の半導体産業における競争力を高める役割も期待されています。
製品の主な特長
この新型の液中粒子計数器には、以下のような特長があります:
1.
リアルタイム測定: 流れ場中でのブラウン運動を追跡・解析することで、インラインでリアルタイムに粒子を測定することができます。
2.
精度の高い評価: 幾何学的寸法に近い粒子径と屈折率を同時に算出することができ、粒子の物性推定をサポートします。
3.
多様な粒子の測定: 30nmから100nmまでの粒子を測定でき、屈折率も1.0から2.6の範囲で対応可能です。
4.
耐薬品性: 接液部には耐薬品性の素材を使用しており、多種類の薬液に対応できます。
主な用途と期待される効果
PT-01Fは、特に半導体製造における超純水や薬液の粒子管理、洗浄工程の評価に役立つため、ユーザーからの期待が寄せられています。これにより歩留まりの改善だけでなく、不具合原因の解析スピードの向上や、生産設備の立ち上げ時間の短縮も実現が可能です。
様々な分野での貢献
この革新的な粒子計数器は、半導体製造業界だけでなく、他の業界にも多くの応用が期待されます。特に精密な品質管理が求められる分野において、その性能を発揮し、製造業全体の生産性向上に寄与することでしょう。
今後の展望
リオン株式会社は、流体力学式液中粒子計数器 PT-01Fを国内市場向けに開発しており、今後も持続的な技術革新を進める方針です。この技術情報は、公式Webサイトで随時更新される予定です。
公式サイト:
リオン株式会社
【報道及び製品に関するお問い合わせ先】
- TEL:042-359-7830
- E-mail:
[email protected]
この新しい粒子計数器は、今後の半導体製造技術において、重要な役割を果たすことが期待されています。