シリウスジャパン、EC物流の新時代を開くAMR導入
シリウスジャパン株式会社が、急成長を遂げるEC物流サービスプロバイダーである株式会社STOCKCREWの新たな物流拠点「Chiba Dock2」に、自律走行型ロボット(AMR)「FlexSwiftシリーズ」を15台導入することを発表しました。この先進的な自動化技術は、急増するEC市場のニーズに応え、物流オペレーションを効率化することを目的としています。
AMR導入の背景
EC市場は近年、急速な成長を遂げています。それに伴って、EC事業者は効率的な物流オペレーションを求める急務に直面しています。特に中小のEC事業者において、物流アウトソーシングへのニーズが高まる中、STOCKCREWはその需要に応えるべく成長を続けています。この成長を支えるため、同社は早くから「標準化されたオペレーションフロー」を確立し、効率的なオペレーション設計を目指してきました。
FlexSwiftシリーズが選ばれた理由
STOCKCREWがシリウスジャパンの自律走行型ロボットを選んだ理由は、単なる労働力の替えではなく、「人間の能力を拡張する」という思想に共感したからです。彼らの戦略は、柔軟なシステムアーキテクチャを持ち、拡張性が高いという点にあります。これにより、自社の倉庫を次々に拡大することが可能になり、業務の変化に即座に対応できるのです。
手軽な導入とスピーディーな運用
シリウスのAMRは、固定設備の必要がなく、ポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングだけで運用できるため、拠点の拡張に迅速に対応できるのが大きな特徴です。実際に、中村社長は「拠点拡張のスピードに環境整備が追いつかないこともあったが、ポケットWi-Fiを利用してロボットを動かし始めた」と振り返っており、シリウスのAMRがもたらす柔軟性が、事業者にとって大きなメリットとなっています。
実際の効果
既存の「Chiba Dock1」では、シリウスのAMRの導入により次のような成果を上げています:
1.
ピッキング作業者人数の66%削減
従来の60名から20名に。
2.
処理行数50%効率アップ
1時間あたりの処理行数が劇的に改善。
3.
コストの20%以上削減
グループ作業体制への移行によるコスト効率化。
4.
移動距離65%以上の効率化
作業者の移動距離を大幅に減少し、業務の負担を軽減。
このように、AMRの導入は業務の効率化とともに、より快適な作業環境を実現しています。
中村社長のコメント
「我々がシリウスジャパンのAMRを選んだ最大の理由は、人間の能力を拡張するという理念への共感と、迅速な運用を可能にする技術力です。EC物流は顧客の成長に柔軟に対応することが成功の鍵です。今回の導入は、さらなるオペレーションの標準化を進め、より多くのEC事業者様への貢献に繋げていけると確信しています。」と、中村社長は語ります。
シリウスジャパンの未来
シリウスジャパンは、今後も先進的なプロバイダーと連携し、物流業界の発展に寄与することを目指しています。「FlexSwiftシリーズ」のさらなる普及を通じて、物流現場の抱える課題に対する効率的で効果的な解決策を提供していくことでしょう。これからますます注目されるAMRの領域、そしてシリウスジャパンの取り組みに期待が高まります。
FlexSwiftシリーズについて
「FlexSwift」は、最大積載重量100kgの自律走行型ロボットであり、専用の通信インフラは必要なく、既存のWi-Fi環境での運用が可能です。また、導入は柔軟で、現場作業を妨げずに進められるため、急なニーズにも対応できます。さらに、RaaSモデル(ロボットのサブスクリプション)を導入し、初期投資を抑えた形での導入をサポートしています。
このように、シリウスジャパンは変化する市場のニーズに対して柔軟に対応できるソリューションを提供することで、EC物流の未来を築いています。