廃漁網リサイクルプロジェクト
2025-06-11 14:47:59

静岡県伊豆稲取で開催された廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト

廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト in 伊豆稲取



静岡県東伊豆町の稲取マリンスポーツセンターにおいて、2025年の「海ごみゼロウィーク」に合わせた「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」が開催されました。これは、株式会社リファインバースグループが進めるもので、27名の学生や企業のボランティアが参加し、漁業に使用される廃漁網の選別作業を行いました。このプロジェクトは、漁網を再利用することを通して海洋環境の保全に寄与することを目的としています。

プロジェクトの背景


近年、海洋プラスチックごみの問題が深刻化しています。その中でも、放置された漁網や釣り糸が「ゴーストギア」と呼ばれ、生態系に悪影響を与えることが指摘されています。このため、PADIジャパンとリファインバースグループは連携し、伊豆稲取地域での取り組みを開始しました。漁網のリサイクル技術を駆使し、資源循環の重要性を広めるプロジェクトです。

リサイクルの過程では、ナイロン素材の漁網から金属部品を丁寧に除去する作業が必要です。学生やボランティアが体験的に参加することで、これらの課題について理解を深める機会を提供しています。

参加者の感想


今回で3回目を迎えたプロジェクトでは、東伊豆町の副町長鈴木氏の開会の挨拶からスタートし、同志社大学や東京大学の学生たちがボランティアとして集まりました。作業途中、参加者からは「こんなに金具が多いとは思わなかった」や「網の種類が多いことに驚いた」との声が上がり、実際に手を動かすことで資源循環の現場をリアルに感じてもらえたようです。

選別作業は、2時間にわたって行われ、予想以上の量の漁網が集まりました。初めての経験という参加者も多く、手作業の大変さを実感しながら、廃棄物の価値について見直す時間を過ごしました。

リサイクルの成果


作業の後、廃漁網から作られた高品質ナイロンペレット「REAMIDEⓇ」を使用したノベルティが配布されました。参加者は、漁網がしっかりとした製品に生まれ変わることに驚き、その驚きは循環型社会への意識を育む学びの場ともなりました。

未来へのビジョン


廃棄漁網の回収後は、リファインバースの工場にて不純物を取り除き、REAMIDEⓇへと再生されます。このナイロンペレットは、建材やアパレル製品、家電、オフィス家具など多岐にわたる製品に使用されます。今回のプロジェクトで回収された漁網も、今後様々な商品に利用される予定です。

リファインバースグループは、20年以上にわたり循環型経済を推進しており、様々な素材のリサイクルに取り組んでいます。今後も新しい素材の開発やリサイクルプロジェクトを展開し、より良い未来を目指して活動を続けていく予定です。


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