Scanatアプリの新機能が現場業務を変える
nat株式会社が提供する3Dスキャンアプリ「Scanat」は、新たに位置連動型写真検索機能をリリースしました。この機能は、ユーザーが3Dモデル上のポイントを長押しするだけで、その位置に対応する現場写真を瞬時に検索・表示することを可能にします。これは、日本発のスキャンアプリとして初めての試みであり、建設業界におけるデジタル化の一環として位置付けられています。
背景:効率化へのニーズ
Scanatが実装された背景には、建設現場におけるデジタル化が急速に進んでいることがあります。スキャンによって作成される3Dモデルは、現場の詳細を視覚化するための強力なツールですが、それと同時に数百から数千枚に及ぶ現場写真が生成されます。従来の方法では、これらの写真から必要なものを探し出す作業が煩雑で、作業者は多大な時間を費やす必要がありました。これが現場確認の効率性を大きく妨げていたのです。
新機能の概要
今回の「位置連動型写真検索機能」では、特定の点をクリックすると、その地点が写っている写真が瞬時に一覧表示されます。表示される写真は、適合度や距離、角度などの要素を評価する独自アルゴリズムによって順位付けされます。これにより、特定の部分を最もよく捉えた写真を自動的に見つけることが出来るのです。また、同じ場所の写真にはメモや注記を追加でき、情報の整理や共有が一層スムーズになります。
3つの革新的な価値
この新機能は、主に以下の三つのポイントで業務を革新します。
1.
逆引きによる検索効率化
ユーザーが気になる場所を指定するだけで、その地点を含む全ての写真が瞬時にリストアップされます。これにより、大量の写真の中から手動で探す必要がなくなります。
2.
AIによる優先表示
抽出された写真の中から、画像の要素を独自に評価し、最適な1枚を優先的に表示します。
3.
多角的な情報活用
表示された写真は、モデル内に固定したり、外部に共有する機能も備えており、現場とオフィス間の情報のズレを防止します。
現地調査の生産性向上
Scanatの導入によって、以前は2~3名で1~3時間を必要としていた現地調査が、わずか20分に短縮されます。新機能により、帰社後の写真整理や再訪問による確認コストが削減され、プロジェクト全体の生産性が向上する見込みです。
信頼性ある実績
Scanatは国土交通省のモデル事業にも採択され、効率化の実績を示しています。その成果は、国道メンテナンス業務における具体的な成功事例として公表されています。さらには、令和7年度のインフラDX大賞においてスタートアップ賞も受賞しており、これらの経験が新機能の信頼性をさらに高めています。
nat代表のコメント
nat株式会社の代表取締役社長、劉 栄駿(Bruce Liu)氏は、「現場での仕事では3Dモデルと写真を行き来する作業が頻繁にありますが、その効率性に関する批判を数多く受けてきました。この機能の開発を通じて、その問題を根本から解決できると考えています。現場業務の時間削減に貢献し、より重要な業務に集中できるようにしたい」と述べています。
nat株式会社は、2019年設立の企業で、3D技術やアプリ開発において先進的な取り組みを続けています。そのビジョンは「IMPACT THE SOCIETY」であり、日常生活に必要不可欠なインフラを提供し、安全かつ豊かな社会を実現することです。具体的には、3Dスキャン技術を用いたプロダクトの開発に力を入れており、社会全体を変革することを目指しています。