クックパッドが発表した2025年の食トレンドと2026年予測のゆくえ

クックパッドが選定した2025年の食トレンド

クックパッド株式会社は、毎年恒例の「食トレンド大賞2025」と「食トレンド予測2026」を発表しました。これにより、家庭料理の楽しみ方が進化し、食材に対する感覚も新たに広がっています。

発表された内容によれば、2025年の食トレンドの大賞に選ばれたのは「ワンプレートせいろ」です。これは主食と具材を一つのせいろで同時に調理できる画期的な方法で、忙しい現代人のライフスタイルにピッタリ。殺菌効果や栄養価を保持しつつ、食材本来の味を引き出すことができます。実際にクックパッドでは、「せいろ蒸し」の検索数が前年比635.8%と、大きな伸びを見せていることも大きな注目です。

家庭料理の新しいスタイル

「ワンプレートせいろ」は、加熱後に放置できるため、調理時間を大幅に短縮できます。さらに、油を使わないためヘルシー。洗い物も少なく、特別感を演出できる点が、多忙な共働き世帯や健康志向の単身者、料理が好きなシニア層から支持を集めています。540件以上の多様なレシピが生まれており、シュウマイやビビンバまで多岐にわたります。

また、ランキングの2位には、若い世代に人気の「麻辣湯（マーラータン）」が、3位にはお金をかけずに満足度の高い「かさまし料理」が選ばれました。これらのトレンドは、厳しい物価高や猛暑が続く中で、人々がどのように楽しむかという新たな視点が反映されています。

2026年に注目の食トレンド

続いて発表された「食トレンド予測2026」では、さらなる自由な発想から生まれた料理が注目されています。「一汁三菜ボウル」や「フュージョン薬膳」など、健康に配慮した料理が今後もトレンドとなるでしょう。特に「一汁三菜ボウル」は、自分の健康を意識しながらも楽しく食事をとるスタイルの象徴です。

「今年の顔」の受賞者

今年は新たに「クックパッド食トレンド大賞『今年の顔』」が設けられ、食文化に貢献した人物として医療系の専門家や料理家が受賞しました。第1回受賞者には、薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯」の石神秀幸さんや、料理家の長谷川あかりさんらが名を連ねています。

このように、2025年の食トレンドは、今後の家庭料理に新たな可能性を示唆しています。私たちの食卓の未来は、個々のニーズやライフスタイルに合わせて、より自由で楽しいものになっていくことでしょう。こうしたトレンドを通じて、家庭料理の楽しさや食文化の多様性がこれからどう育まれていくのか、今から楽しみです。