市原ぞうの国で新たな移動体験を
千葉県市原市にある「市原ぞうの国」で、2025年7月1日から、免許不要で操作が簡単な近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を利用した新しい移動サービスが開始されます。このウィルを使うことで、家族三世代での訪問が増える夏休みに、すべての訪問者が快適に園内を散策できるようにサポートします。
WHILLモビリティサービスの導入背景
市原ぞうの国は、国内で最も多くのゾウを飼育しており、カピバラやカバなど約70種類の動物たちが待ち受ける動物園です。毎日開催されるゾウのパフォーマンスや、動物とのふれあい体験は、訪れる人々に喜びを提供しています。しかし、広大な敷地と起伏のある地形から、特に体力に不安のある人々にとっては、長時間の歩行が難しいとされていました。
そのため、園内を快適に楽しんでもらうための移動手段が求められました。そこで導入されたのが、WHILLのレンタルサービスです。このサービスは、高齢者や一時的に怪我をされた方々、または身体状況に不安を抱える方々にとっても嬉しいニュースです。
WHILLの特徴
WHILLは、歩行者と同じ速度で走行できる電動モビリティで、使用にあたって特別な運転免許は必要ありません。直感的な操作性やデザイン性に優れており、年齢や体力を問わず多くの人に利用しやすいのが特長です。さらに、ウィルは最大10°の傾斜を安定して上り下りできるので、園内の様々な場所でも快適に移動できます。段差や芝生、砂利道なども問題なくクリアでき、安全に楽しむことができます。
利用方法と料金
市原ぞうの国では、2台のWHILL Model Rが導入され、これを園内で貸出する仕組みとなっています。貸出は入口のチケット売り場で行われ、利用可能な時間は毎日9:30から16:30まで(木曜日は休園)です。料金は、2時間利用で1000円、3時間で1500円、4時間で2000円と手頃で、アプリから簡単に貸出や返却ができます。利用者は147kg以下で、着座時に足置きに足がつき、必要な注意力や判断力を備えている方が条件となります。
誰もが楽しめる動物園へ
近年、訪日外国人の増加や高齢化が進む日本では、誰もが楽しめるアクセシブルな環境の整備が求められています。市原ぞうの国は、こうした環境の実現を目指してWHILLモビリティサービスを導入します。この取り組みは、施設の魅力を高め、すべての来園者が安心して動物たちとふれあい、自然を楽しむことができる社会を築く一助になるでしょう。
今後も市原ぞうの国は、訪れるすべての人にとって快適で楽しい体験ができるよう、WHILL社と連携し続けていきます。動物たちとのふれあいだけでなく、快適な移動手段によって家族や友人と一緒に素晴らしい思い出を作ることができるでしょう。ぜひ、この新しい体験を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。