運行管理システム導入
2025-04-22 10:18:02
鈴与シンワートが運行管理システムの導入と成果をレポート
鈴与シンワートの運行管理システム導入について
鈴与シンワート株式会社は、鈴与シンワ物流株式会社の運行管理システムのリプレイスに向けて、コンサルティングサービスを提供しています。運行の効率化を目指し、AIやIoTを駆使したシステムの導入が進められています。
このプロジェクトは、段階ごとに進捗をリアルタイムでレポートしており、これまでの報告ではAI・IoTを活用した補助金申請編に続き、今回最終回として「運行管理システム導入・効果測定編」をお伝えします。
導入後の効果測定
導入後の効果測定では、トンキロ(貨物の重量×輸送距離)を基に5%の燃料削減を目指しました。最初は苦労しながらの試行錯誤が続きましたが、従来の燃費改善に加え、配車計画を何度も見直すことで平均5.3%の改善を実現しました。
特に印象深かったのは、輸送トンキロの概念が現場に浸透するまでの難しさです。初めは燃費向上にこだわり過ぎて、肝心な輸送効率が思うように上がりませんでした。しかし、試行を重ねる中で、遠距離の荷量の多い配送先へ積極的に配車することが効果的だと気づき、動態管理システムを用いて効率化を図りました。その結果、目標をクリアすることができました。
システム改善の成果
システムの導入により、勤怠管理の可視化が大いに効果を上げています。従来、高速道路での渋滞などでドライバーが意図せず連続運転4時間を超えてしまうことがあったのですが、新システムではビッグデータを活用した配車計画により予測を立て、渋滞情報をリアルタイムで把握できるようになりました。そのため、無理な運行を避けることができ、手待ち時間の削減にも繋がっています。
大雪の日も、無理な帰社を指示することなく、適切な休憩を指示できたため、影響は最小限でした。これにより運行の安全と効率の両立が実現しています。
今後の取り組みと達成度
運行管理システムの中核にはIoTデバイスがあり、リアルタイムで運転状況を把握できます。これにより万一の事故や自然災害時にも迅速に対応できる体制が整っています。業務効率化だけでなく、ドライバーの安全確保の面でも、安心して運行できる環境の整備が進んでいます。
また、配車計画支援機能により、一運行あたりの経費が把握できるようになり、経済性と労働時間のバランスを考えた最適な配車計画が立てられるようになりました。これにより、より深くITリテラシーの向上にも寄与していますが、まだまだ学び続けなければならないことも多く感じています。
まとめ
鈴与シンワートは、鈴与シンワ物流の運行管理システムの導入を通じて、効率化や安全性の向上を実現しています。今後もこの取り組みを進めていくことで、さらなる成長と発展を目指していくことでしょう。詳細事例は公式ウェブサイトで公開されていますので、ぜひご確認ください。