ベトナム女性アパレルのリーダー「ELISE」が「STAFF START」を導入
株式会社バニッシュ・スタンダードは、彼らの開発した店舗スタッフ向けデジタルトランスフォーメーション(DX)アプリケーション「STAFF START」が、ベトナムの女性アパレル市場では店舗数No.1を誇る「ELISE」に導入されたことを発表しました。この導入は「STAFF START」が初めてベトナム市場に進出する事例であり、ELISEとの連携を通じて、東南アジアで新たなOMO(Online Merges with Offline)モデルの構築を目指しています。
ELISEの成長と市場動向
ELISEは2011年にハノイで設立され、計130店舗を展開するまでに成長しました。ベトナム国内の消費者は、最近ではノンブランド品からブランド品へとその志向が変わりつつあります。このような市場背景を受けて、ELISEは質の高いショッピング体験をミドル〜ハイエンド層に提供することに注力しています。特に、ELISEは品質やトレンドに対する厳しい基準を設け、顧客に洗練された選択肢を提供しています。
STAFF STARTの導入によって、ELISEは顧客に「ファッションをもっと楽しめる新しいECサイト体験」を提供し、スタッフには「ブランドを代表するプロとしての意識とモチベーションを高める」サポートを行います。この取り組みを通じて、両者のニーズを満たすブランドのあり方を模索しています。
新しい挑戦と先行者利得
日本の知見を活かし、常に新しい挑戦をし続ける企業でありたいと考えるELISEは、スタッフが自発的にブランドのアンバサダーとして活躍できる環境を整える考えです。デジタル接客体験の向上は、顧客満足度だけでなく、スタッフのエンゲージメントや離職率の克服にも寄与することが期待されます。
ELISEの担当者は「STAFF STARTを導入することで、スタッフの貢献が正当に評価され、ポジティブなサイクルが生まれることを期待しています。現在、ベトナムアパレル業界は未だ発展途上であり、先行者利益を得る機会も多いと信じています」と述べています。これは、これまでにない新しい試みであり、国内でのベンチマークが存在しないため、競争優位性を示す絶好のチャンスです。
STAFF STARTの機能とその可能性
「STAFF START」は、店舗スタッフによる接客を支援し、売上の最大化を実現するサービスです。具体的には、店舗スタッフが商品選定やレビューを自社ECサイトやSNSプラットフォームに投稿できるようにすることで、オンラインとオフラインを融合させた接客体験を実現します。また、オフラインではお客様の購買データをAIで分析し、その情報を活用して店舗スタッフが個別のお客様に最適な提案ができる「オムニチャネル接客」を実現しています。
これにより、スタッフが一人ひとりのお客様に寄り添った対応を行うことで、より豊かな体験を提供できるのです。多くの企業がこのサービスを利用しており、流通経由売上は2,091億円に達しています。
未来の展望
さらに、バニッシュ・スタンダードは「FANBASSADOR」という別のプラットフォームも運営しており、企業が顧客や支持者と結びつく機会を提供しています。このようなサービスの導入を通じて、ELISEは市場での競争力をさらに強化する考えです。
ELISEとSTAFF STARTの連携は、ベトナムのアパレル業界に新たな風を吹き込むことになるでしょう。彼らの挑戦は、これからのマーケットでの成功を導く鍵となるはずです。私たちもこの進展に注目していきたいと思います。