次世代シンチレータ登場
2025-12-01 16:02:05

東京インキが次世代型プラスチックシンチレータ「ルミネード® X」を発表!

次世代型プラスチックシンチレータ「ルミネード® X」が登場



東京インキ株式会社は、12月1日より次世代型X(γ)線対応プラスチックシンチレータ「ルミネード® X」の販売を開始します。この製品は、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)との共同研究を基にした特許技術を使用しています。

環境に優しいシンチレータ


「ルミネード® X」は、鉛を使用しない設計になっており、環境や人体に配慮されています。具体的には、金属のジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、ビスマス(Bi)をプラスチックに充填することで、効果的な放射線検出が可能になります。

この新素材は、高い検出効率と短い減衰時間を両立させており、特にナノ秒時間分解能が要求される測定に適しています。また、X(γ)線領域の測定にも対応できるため、研究機関や医療機器開発分野での幅広い応用が期待されています。

開発の背景


「ルミネード® X」の開発は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)との連携によるもので、KEKの豊富な知見と東京インキの技術が融合した成果です。この製品は、放射線検出技術の普及と教育の向上にも貢献することが意図されています。

製品ラインナップと特徴


「ルミネード® X」には、以下のような製品がラインナップされています。
  • - TPS-Zr10834: Zr 10wt%、φ8mm×3mm、発光波長422nm、税抜価格50,000円
  • - TPS-Zr20834: Zr 20wt%、φ8mm×3mm、発光波長422nm、税抜価格50,000円
  • - TPS-Hf10834: Hf 10wt%、φ8mm×3mm、発光波長422nm、税抜価格60,000円
  • - TPS-Hf20834: Hf 20wt%、φ8mm×3mm、発光波長422nm、税抜価格60,000円
  • - TPS-Bi10834: Bi 10wt%、φ8mm×3mm、発光波長422nm、税抜価格60,000円

これらはすべて、最大検出効率16.2%/mmと短い減衰時間1.2~2.1nsを実現しています。また、指示された金属の充填量やサイズの選択肢も豊富で、直径8~25mmや厚み1~10mmの範囲で特注対応も可能です。

使い方や用途


「ルミネード® X」は、主にX線領域までの放射線の測定に向いており、特に100keV程度のX(γ)線の測定に最適です。また、その特性から放射線測定技術の研究や医療機器開発に非常に役立つことが期待されています。

販売情報と今後の展望


公式のコーポレートサイト内e-shops(https://www.tokyoink.co.jp/products/shops/)での販売が開始されます。高性能の「ルミネード® X」は、放射線分野での革新をもたらすことでしょう。

東京インキは、これからも持続可能な未来に向けた製品を提供し続けることを目指しています。


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