NTTインフラネットとESRIジャパンが手を組む
NTTインフラネット株式会社とESRIジャパン株式会社が、新たに高精度な3D空間情報を提供するための販売連携を強化しました。これにより、業界最大手のGIS(地理情報システム)パッケージソフトウェアを提供するESRIジャパンのプラットフォームで、NTTインフラネットが提供する高度な3次元データを利用できるようになります。
高精度3D空間情報の詳細
今回追加された高精度3D空間情報は、具体的には、GSD5cmの高解像度航空写真とMMS(Mobile Mapping System)データを基に構築された包括的なデータベースです。このデータベースには、道路の境界、歩道境界、分離帯境界、さらには地上地下出入口やマンホールの位置情報が収録されています。これにより、さまざまな場面での利用が可能になっています。
ArcGIS Onlineを介した様々な活用方法
高精度3D空間情報は、ArcGIS Online上で配信されており、ArcGIS Proを通じてBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データとの位置合わせを行ったり、Autodesk Civil3Dを使って設計を進めたりすることができます。特に、現実世界の座標を持たせることで、よりリアルなデータを活用することが可能となります。これにより、設計業務に限らず幅広いシーンでのデータ利用が期待できるのです。
GISデータストアの活用
ESRIジャパンが運営するGISデータコンテンツのカタログサイト「GISデータストア」では、さまざまなジャンルのデータコンテンツが紹介されています。ユーザーは、12の異なるジャンルから関連製品を探し出し、その詳細な特徴や価格を手軽に確認できます。このたび追加されたNTTインフラネットの3D空間情報も、こうした利便性を享受できる形で展開されています。
両社の今後の展望
ESRIジャパンとNTTインフラネットは、各々の強みを生かし、販売連携のさらなる強化に努めています。今後も、GIS関連の情報を網羅するソフトウェア、サービス、およびシステムを提供し、GISコミュニティの成長支援と社会貢献に取り組んでいく予定です。デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によると、ESRIジャパンは国内GISパッケージソフトウェア市場で最大手とのこと。そのため、両社の連携がもたらす新たな価値には大きな期待が寄せられています。
会社概要
- 所在地:東京都千代田区平河町2-7-1 塩崎ビル
- 代表者:山口 格(代表取締役社長)
- 設立:2002年4月1日
- 事業内容:GISソフトウェアの販売及び関連サービス(サポート、トレーニング、コンサルティング)を提供
- URL:
ESRIジャパン公式サイト
この新しい連携により、GIS業界がさらに進化を遂げることが期待されます。