オフィスリニューアルの新スタンダード！廃棄タイルカーペットのリサイクルが進化中

オフィスリニューアルの注目ポイント

オフィスや商業施設のリニューアル時に、どのように廃棄物を処理するのかは重要な課題です。特に、タイルカーペットを使用している場合、その廃棄は大きな悩みの種でした。従来、タイルカーペットは複合素材であるため、再利用が難しく、多くが埋立処分に回されていたためです。しかし、最近ではこの問題に立ち向かう新しい技術が登場しました。その名も「水平循環リサイクル」です。

リファインバースグループの取り組み

株式会社リファインバースグループは、この水平循環リサイクル技術の先駆者として知られています。約20年前からこの課題に取り組み、リサイクルのプロセスを革新しました。特に注目すべきは、これまでに約6,000万㎡（約30万トン）のタイルカーペットを再資源化してきた実績です。今や首都圏の約50％のタイルカーペットがリサイクルされる時代が到来しました。

水平循環リサイクルの仕組み

この技術では、まず廃棄タイルカーペットをリファインバースグループまたは提携する産業廃棄物処理業者が回収します。次に、千葉県の工場に運ばれ、そこで複雑な工程を経て「リファインパウダー」という再生素材が作られます。このリファインパウダーは、他のタイルカーペットメーカーで新たなタイルカーペットの原料として再利用されるのです。

このプロセスには、環境への配慮が色濃く反映されています。リファインパウダーを使用することで、従来の新品素材を用いた場合と比較して約96％のCO₂削減が実現できるため、環境に優しいオフィスづくりを目指す企業からの支持が集まっています。

環境配慮型オフィスの未来

リファインバースグループは、単にタイルカーペットのリサイクルにとどまらず、様々な素材の再生・開発に取り組んでいます。廃漁網や廃車エアバッグから高品質なリサイクルナイロンペレット「REAMIDE」を作り出す事業や、さらに2023年には新たに鳥の羽根を原料としたバイオ素材「ReFEZER」の開発も開始しました。

これからのビジネスは、環境に配慮した取り組みがますます求められるでしょう。リファインバースグループのように、これを実現するための革新技術を持つ企業が増えていることで、今後のオフィスリニューアルの基準も変わっていくことでしょう。