賃上げ限界を超えるための組織変革セミナー開催報告
2026年6月11日、東京の大阪・梅田にあるブリーゼプラザで、株式会社イマジナが主催する「インナーブランディングによる組織変革セミナー」が開催されました。このセミナーは、関西の経営者や人事責任者を対象に、人手不足や賃上げ疲れによる退職型倒産という新たな財務危機にどう対応するかが議題となりました。
1. 深刻化する関西経済の危機
近年、関西経済は人手不足という深刻な課題に直面しています。帝国データバンクの発表によると、2025年度の企業倒産件数が前年度比4.0%増の2,700件に達し、14年ぶりの高水準となっています。特に、社員や幹部の離職による「従業員退職型倒産」が118件も確認されており、これは中小企業の脆弱な基盤を浮き彫りにしています。さらに京都府では正社員不足率が58.2%に達し、もはや人材の確保は喫緊の経営課題となっています。
2. 賃上げ競争の限界
関西企業の約8割が人材確保のためを賃上げを模索しているものの、業績低迷により実行できない企業が多く、結果的に優秀な人材が流出しています。この悪循環を破るには、賃金依存のマネジメントから脱却し、能動的に選ばれる組織へと進化することが不可欠です。
3. 科学的な採用プロセス
セミナーでは、イマジナが導入したケンブリッジ大学との提携による科学的特性診断ツール『ICA(Imajina-Cambridge Assessment)』の活用法が紹介されました。このツールは、従業員の誠実性や職務に対する適応度を測定し、適材適所の配属を可能にします。これにより、従来の直感や経験に頼った採用のリスクを減少させ、早期離職率を低下させることができます。
4. 経営幹部の育成と教育の重要性
イマジナ代表の関野吉記氏は、ただのスキルや知能指標に依存するのではなく、相手を理解し活かすための「リーダーEQ(感情知能)」が次世代のリーダーに求められると強調しました。経営理念を全従業員の「自分事」とするためのインナーブランディングを4段階で実践し、理念を共有することで組織の自律運営を実現します。
5. セミナーの様子と参加者の声
セミナーには多くの経営者が参加し、テーマに対して熱心に意見を交わしました。関野氏の解説が終わると、参加者から自社の課題に対する具体的な質問が相次ぎ、個別コンサルティングへの申し込みも殺到しました。参加したある製造業の経営者は、単なる賃上げ競争には限界があると述べ、ICAツールとインナーブランディングの導入の意義を実感したという感想を寄せました。
6. 今後の展望
イマジナは3,000社以上の支援実績をもとに、地域企業が直面する人手不足問題に科学的アプローチで立ち向かう姿勢を示しています。今後も、企業が抱える問題を解決するための支援を続けていくとしています。
開催概要
- - セミナーテーマ:インナーブランディングによる組織変革セミナー
- - 開催日時:2026年6月11日(木)10:00~11:30
- - 開催場所:ブリーゼプラザ805号室
- - 講師:株式会社イマジナ代表取締役 関野吉記
- - 対象者:近畿圏の企業経営者、役員、人事責任者・担当者
今後も企業が持続可能な成長を続けるための戦略が求められています。