ボカロの未来を形にする「VOCALOID FAN-ding」
2025年11月25日、ヤマハ株式会社とクラウドファンディングのリーダー、株式会社CAMPFIREが提携し、ボカロ文化を支える新たな取り組み「VOCALOID FAN-ding」をスタートします。このサービスは「なりたいボカロに”なれる”」をコンセプトにし、多くの人々の夢を実現させるためのものです。
ボカロ文化の拡大への道
「VOCALOID」は、2003年にヤマハによって開発された、歌詞とメロディーを入力することで楽曲のボーカル部分を生成できる画期的な技術です。この技術により、多くのクリエイターが個性的な楽曲を生み出し、ボカロP(プロデューサー)として活躍しています。しかし、ボカロ文化には“ボカロになりたい”という願いを抱く人々がまだ多数存在しており、その実現には課題がありました。
「VOCALOID FAN-ding」の概要
「VOCALOID FAN-ding」は、ボカロを目指すキャラクターが自らの発声権やコンテンツを実現するための資金調達を支援します。具体的には、ボイスバンクの開発や、ビジュアル、デモソング制作の資金を募集し、ボカロPや関連イベントとのマッチングを通して支援を行います。今後、このサービスを通じて、多くのファンと夢を追い続けるクリエイターが共に歩んでいく姿が期待されます。
第一弾キャラクターの紹介
初めて支援を受けるキャラクターには、『足立レイ』、『紡乃世詞音』、『あかつきるき』の3体が名を連ねています。
キャラクター『足立レイ』
合同会社メカニカルガールによって開発された等身大ヒューマノイドロボットであり、正弦波から合成された音声が特徴的です。このユニークなキャラクターは、歌唱用のUTAU音源が配布されている他、「レプリボイス 足立レイ powered by A.I.VOICE」としても人気を集めています。
キャラクター『紡乃世詞音(TSUNOSE KOTONE)』
明るく少女らしさを兼ね備えた16歳のキャラクターで、音声専門レーベル「G'sこえけん」の一員です。ニコニコ動画でウェブラジオを配信し、ファンの日々の楽しみとなっています。誕生日は5月10日と、多くのファンから愛される存在です。
キャラクター『あかつきるき』
“いつか天使になりたい悪魔”という個性的な背景を持ったVsingerクリエイターで、YouTubeでの音楽活動だけでなく、Live2Dモデリングやイラスト制作にも挑戦しています。次世代アーティストとして、音楽、映像、デザインを巧みに扱うその姿勢が多くの注目を集めています。
CAMPFIREのミッション
この新サービスを支えるCAMPFIREは、「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界を作る」を掲げ、日本国内で最大級のクラウドファンディングプラットフォームを運営しています。個人や企業、NPOなど多岐にわたるユーザーを支援し、今回のプロジェクトにおいても新たなコミュニティ創造が期待されています。
「VOCALOID FAN-ding」を通じて、ボカロ文化は新たなステージへと進化していくことでしょう。クリエイターたちの夢を叶え、ファンと共に育む未来にご期待ください!