2025年度新入社員の理想の上司ランキングの詳細
毎年の恒例行事として、産業能率大学総合研究所が実施する「新入社員の理想の上司」調査の結果が発表されました。この調査は1993年から行われており、1998年からは男性と女性それぞれの上司についての評価が分けられて行われています。今年は2025年度に就職する新入社員を対象に、3月26日から4月10日の間に実施し、369名からの回答が得られました。
トップは大谷翔平さんと水卜麻美さん
2025年度の結果では、理想の男性上司にはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が3年連続で選ばれ、女性上司にはアナウンサーの水卜麻美さんが5年連続で選出されました。特に大谷さんは、メジャーリーグ史上初めて「50本塁打・50盗塁」を達成したことが大きな支持を集めた要因です。水卜さんはその明るさと親しみやすさから高評価を得ています。
理由に見る新入社員の期待
大谷選手が選ばれた主な理由には「行動で示している」「実力がある」「優しそう」といった声があり、彼のメジャーでの活躍とともに、その人間性も評価されています。一方、水卜さんは「優しそう」という声が多く、「明るさ」「頼りになる」といった特徴が特に評価されています。これは新入社員が求める上司像が、単なる実力だけでなく、優しさやコミュニケーション能力を重視していることを示しています。
新たな顔ぶれも
今年のランキングには新たなメンバーも顔を見せました。男性部門ではさかなクンが10位にランクインし、女性部門では佐藤栞里さんが昨年の16位から9位への躍進を遂げました。さかなクンのランクインは特に注目で、これまでは名前が挙がったことがなかったことから、意外な新星との評価です。
復帰した人気の面々も多く、アンミカさんや吉田沙保里さんはそれぞれ2位と3位に戻り、米倉涼子さんは6年ぶりにトップ10入りを果たしました。
理想の上司像の傾向
調査において新入社員が求める理想の上司像として、多く回答されたのは「細かくサポートしてくれる」存在でした(62.9%)。次いで「常に部下を気にとめてくれる」という意見も多く(52.0%)、新入社員が求める上司像が「気にかけてくれ、優しくサポートしてくれる」という点にシフトしていることが伺えます。
詳細な調査結果
この調査結果の詳しい内容は、産業能率大学の公式ホームページからダウンロード可能です。新しいスタートを切る新入社員たちが求める理想の上司の姿を知ることは、企業における人材育成や経営戦略を考える上で重要な情報となるでしょう。また、働きやすい環境を構築するための手助けとしても役立つでしょう。