シンガポールで開催されたプラネタリーヘルス技術フォーラム
2025年4月12日、スペースシードホールディングス株式会社がシンガポール・One Marina Boulevardで「Planetary Health Technology Forum」を開催しました。本イベントは、発酵技術、ロンジェビティ技術、さらには微細藻類や植物を活用した物質生産に関する最新の研究開発を紹介し、ASEAN地域を中心とした国際的なネットワークの構築を目的としています。
イベント概要
開催日時は2025年4月12日(土)14:00から17:30(シンガポール時間)で、1, One Marina Blvd, #15-01/02に位置する会場で行われました。主催はスペースシードホールディングスで、津南醸造株式会社やリジェネソーム株式会社などが協力企業として名を連ねました。
開会挨拶
フォーラムは鈴木健吾代表による開会挨拶から始まりました。彼は、発酵、ロンジェビティ、プラネタリーヘルスという3つの要素を結びつけることで、地球や宇宙における健康課題の解決を目指す意義について語りました。
プレゼンテーション内容
鈴木健吾代表によるプレゼンテーションでは、2024年に発足した宇宙関連スタートアップの取り組みが紹介されました。閉鎖型循環システムの構築や発酵産業の近代化、宇宙教育プロジェクト、XPRIZE挑戦など、幅広い事業展開が計画されています。
- - リジェネソーム株式会社の取り組みと老化制御技術
佐久間善太郎代表が、エクソソームを源としたサプリメントや化粧品、食品の開発について説明。特に日本酒由来成分の「SAKESOME」を用いた先進研究は、地球上の健康課題解決への鍵となる可能性があります。
福田隆登氏が、ドローンを利用した構造物検査システム「Space Plots」の開発について説明。画像と3Dモデルを組み合わせることで、点検作業の効率を大幅に向上させる技術革新が強調されました。
参加者層
本フォーラムには、ASEAN地域のヘルステックやバイオテックスタートアップ、ロンジェビティ関連の投資家、食品・発酵業界の専門家が多く参加し、活発な対話が繰り広げられました。
日本酒試飲イベント「Kanpai Singapore」
津南醸造株式会社が提供した日本酒の試飲イベントでは、参加者が雪深い地域でつくられた芳醇な味わいを楽しみました。乾杯の際には、鈴木代表がプラネタリーヘルスを実現する取り組みについて述べ、意見交換の場が設けられました。
今後に向けて
今回のフォーラムを基に、スペースシードホールディングスは「発酵」「ロンジェビティ」「プラネタリーヘルス」をテーマに各種技術の社会実装を推進していく意向です。国際的なネットワークを活用し、持続可能な技術革新の実現を目指します。
企業の紹介
最後に、スペースシードホールディングスは「SFをノンフィクションにする」ことをミッションに、研究活動や事業創出を行なっている宇宙系ディープテックベンチャーです。発酵とロンジェビティ技術を通じて、社会課題解決に挑み続けます。2040年までに人類が宇宙に居住するために必要な技術を整えることを目標にしています。