カンボジアの水事情
2025-06-07 12:58:24

カンボジア・メチュレイ村に浄水設備が完成!地域を救う日本JCの取り組み

カンボジア・メチュレイ村に浄水設備が完成!地域を救う日本JCの取り組み



公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)は、国際貢献事業「SMILE by WATER」の一環として、カンボジア・メチュレイ村に大型浄水設備を導入しました。このプロジェクトの完成を祝うオープニングセレモニーが2025年5月25日に行われ、約170名の村の住民が参加しました。

「SMILE by WATER」とは何か



「SMILE by WATER」は、日本JCが発展途上国に水を提供する目的で2016年から本格的に始めたプログラムです。国連のSDGsにおいて、特に「安全な水とトイレを世界中に」というゴールの実現を目指しています。この取り組みは、浄水器や井戸、パイプラインの設置に留まらず、水の重要性や衛生環境の教育も行い、地域の社会課題を解決しています。

近年、日本JCは持続可能な開発を重視し、水問題の解決が長期的に続くような仕組み作りにも注力しています。また、地域の雇用を創出し、経済的な発展にもつながる活動を展開しています。

メチュレイ村の現状



今回プロジェクトが実施されたメチュレイ村は、カンボジアのシェムリアップ州に位置しています。この地域はインフラ整備が遅れており、住民は質の悪い水を使用せざるを得ない状況でした。多くの住民が行商人から水を購入するか、湖の水を直接飲用するしか選択肢がありません。しかしながら、トンレサップ湖は水質汚染が進行しており、安全な水の提供が急務とされていました。

日本JCは現地のシェムリアップ青年会議所と連携し、大型浄水設備を新設することを決定。さらに、水草「ホテイアオイ」を利用した新たな製品開発の支援を通じて、村に雇用を生み出す取り組みも進めています。

オープニングセレモニーの様子



オープニングセレモニーは、メチュレイ村内の寺院付近の広場で行われました。SIN郡長や在シェムリアップ日本国領事事務所の代表、村長といった多くの関係者が参加し、テープカットや水の試飲、ホテイアオイ製品のお披露目などが行われました。参加した住民たちは、整備された浄水設備から流れる清らかな水を目の当たりにして歓声を上げ、たくさんの笑顔が広がりました。日本JCとJCIシェムリアップは200世帯分のウォーターボトルも贈呈しました。

メディアの反響



現地のメディアもこのイベントを取り上げ、地域住民が安心・安全な水を手に入れられることへの期待や意見が放映されました。これにより、地元住民の声が広く伝わることとなりました。

今後の展望



日本JCはこのプロジェクトを持続可能なものにするため、今後もシェムリアップ州内に募金箱を設置したり、地域開発の基金を設立したりする方針です。これにより、JCIシェムリアップが主体となり、今後も継続した支援を行っていく予定です。このような取り組みが、メチュレイ村の住民に希望と安定をもたらすことを願っています。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: SDGs 日本JC メチュレイ村

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。