藪野選手の挑戦
2025-11-07 12:12:59

東京2025デフリンピックに挑む藪野選手の挑戦

2025年東京デフリンピックに挑む藪野選手の挑戦



2025年11月15日から26日まで、東京で開催される第21回デフリンピックのバレーボール種目に、OSPグループの特例子会社であるOSPハートフル株式会社の藪野英選手が出場します。障がい者雇用の先駆けとして、企業全体が藪野選手の挑戦を全力でサポートしている背景を紹介します。

藪野選手の軌跡


藪野選手は23歳。出身地は大阪府で、バレーボールのポジションはアウトサイドヒッターです。彼がろう学校で初めてバレーボールと出会ったのは中学1年生の時。その試合で健聴者とぶつかり、大敗した経験は彼に大きな影響を与えました。相手選手からかけられた「聞こえないのによく頑張ったね」という言葉に悔しさを感じ、それをバネにしてさらに競技への情熱を燃やしました。その努力が実り、昨年には日本代表としてデフバレーボール世界選手権2024に出場し、見事6位の成績を収めました。

おすすめの職場環境


OSPハートフルでは「障がいへの配慮はするが、遠慮はしない」というモットーのもと、障がいの有無に関わらず誰もが活躍できる職場作りに取り組んでいます。この理念により、全従業員が安心して働ける環境が実現し、直近3年間の従業員定着率はなんと100%。

具体的な取り組み


  • - 手話勉強会: 従業員全員参加の手話勉強会を定期的に実施。
  • - スキルシート: 従業員の作業スキルを視覚化したスキルシートを作成。
  • - 身体的負担の軽減: 力仕事の削減や動線の見直しを通じて身体への負担を軽減。
  • - 体調チェック: 出勤時に体調と気分をチェックし、従業員の健康状態を把握。

藪野選手への特別なサポート


藪野選手の出場に向けて、OSPハートフルでは大変なサポートを行っています。大会約1か月前から終了までの間、特別休暇を連続して付与し、仕事終わりの練習に参加できるよう残業を抑える体制を整えています。藪野選手が競技でも仕事でも力を発揮できるよう、企業全体が彼を支えています。

デフリンピックの意義


デフリンピックは国際ろう者スポーツ委員会が主催する、耳の不自由な人々のためのオリンピックです。2025年の大会は、その記念すべき100周年を迎える重要な年でもあります。本大会では70~80か国・地域から約6,000名の選手が参加し、21種の競技が行われます。バレーボール競技は11月16日から25日まで、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催される予定です。

バレーボール競技の工夫


バレーボールの試合では、視覚での情報伝達が工夫されています。審判はハンドサインを用いるほか、ネットを揺らして選手に判定を伝えます。障がい者スポーツにおいて、こうした情報伝達の工夫が選手たちの活躍を支えています。

結び


藪野選手は、職場でのサポートを心強く感じながら、今大会に挑みます。多くの皆様からのサポートに感謝の意を表しつつ、メダルを持ち帰って恩返しすると宣言しています。障がい者の活躍の場が広がる中、藪野選手の活躍がどのような感動をもたらすか、期待が高まります。企業としても、藪野選手を通じて「誰もが活躍できる社会」の実現を目指していきます。


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