髙須賀活良作品展『草木の恵みと布のものがたり』
2025年の春、品川区立環境学習交流施設エコルとごしにて、大型企画展の第3弾として、髙須賀活良さんの作品展が開催されます。この展示は、2月26日から3月23日までの約一ヶ月間にわたり無料で観覧が可能です。
髙須賀活良さんは、モノづくりの原点が「土」にあると強く信じて、原始布の研究に従事してきました。彼は、国内外で幅広く作品を発表するだけでなく、織物産地でのテキスタイルデザインやブランドの立ち上げ、アートディレクターとしても多岐にわたる活動を展開しています。現代の技術が進んだ今でも、私たちの衣服や日常品の素材は、実は木や草、そして虫の吐く糸といった自然そのものから成り立っています。この展示では、そんな衣服の原料となる「布」に焦点を当て、作品を通じて布と環境について考えるきっかけを提供します。
展覧会期間中、特に注目すべきは「着なくなった服で織物のコースターを作ろう!」というワークショップです。このワークショップは、作家ご本人が講師を務めるもので、参加者は不要になった服を再利用し、裂き織りを体験します。小学生以上ならどなたでも参加可能で、定員は20名です。事前の申し込みが必要となりますが、参加費はもちろん無料。この機会に古布の新たな可能性を感じ、手を動かしてみませんか?
展示は、緑に囲まれた開放的なコミュニティラウンジを中心に行われます。来場者にはクイズカードが配布され、館内を巡りながら展示を楽しむことができる趣向も用意されています。このオープンスペースで、誰もが気軽に作品と出会い、布の成り立ちや環境について考える時間を提供することが目的です。
開催期間中は、訪れるたびに新しい発見があることでしょう。そして、髙須賀さんのメッセージが多くの人に共鳴することを願っています。「私たちの身の回りにある服やインテリアなど、生活の中には多くの布が使われています。これらの布は一体どこから生まれ、どこへ向かうのでしょうか」という問いを、実際に触れ、感じることで体験してほしいと思っています。(髙須賀活良)
展示概要
- - 開催期間:2025年2月26日(水)~3月23日(日)
- - 会場:品川区立環境学習交流施設エコルとごし
- - 開館時間:7:00~21:30
- - 観覧料:無料
- - 場所:戸越公園に隣接する、環境に優しい設計の公共施設。
アクセス
- - 最寄駅:東急大井町線 戸越公園駅から徒歩7分、都営浅草線 戸越駅から徒歩12分など、アクセスも便利です。
この特別な展覧会を通じて、自然と人間のつながり、そして布が生み出すストーリーを共に探求していきましょう。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。