教師から社長へ!ワッツの成功物語
100円ショップと言えば、手軽に様々な商品を手に入れられる便利な存在。中でも「ワッツ」は、その一環を担い、近年急成長を遂げています。業界ではトップ4に位置し、売上高は613億円を誇ります。この企業の代表取締役社長として脚光を浴びているのが、元教師の平岡史生氏です。彼の異色の経歴と店舗拡大の戦術に迫ります。
平岡史生のこれまでの道のり
1960年生まれの平岡氏は、早稲田大学を卒業後、社会科の教師として12年間のキャリアを積みました。しかし、正規職員の求人がなかなか思うように来ず、運命のいたずらが彼を「ワッツ」に導くこととなります。創業者の平岡亮三氏は、史生氏の義理の父亲にあたります。
平岡氏は、「ワッツ」の創業が進む中、亮三氏の右腕である近石弘氏から「一緒に上場させよう」と誘われ、入社を決行。しかし、初めて見た店舗の光景に驚きました。プレハブ小屋の1階を利用した売り場面積18坪の店舗というのは、彼の思っていた小売りのイメージとは全く異なるものでした。
小回りの利く出店戦略
「ワッツ」の成功には、小回りの利く店舗拡大戦略が大いに貢献しています。年間70~80店舗ペースでの出店依頼が舞い込む中、平岡氏は赤字店舗を防ぐための独自の戦略を考案しました。新店舗を訪れると、化粧品や多様な商品が並ぶ光景がありますが、実はこのセレクションが消費者のニーズを的確に反映しています。
消費者目線の徹底
「ワッツ」の特筆すべき点は、一貫して消費者目線を貫いていることです。年間5000以上の商品を生み出す会議では、徹底的に消費者の視点から議論が交わされます。この緊張感漂う会議室での検討は、常に商品改善と新商品開発を意識して行われているのです。
SNSを駆使したマーケティング戦略
平岡氏が社長に就任してから約8年前、彼はSNS戦略をスタートさせました。現在では総フォロワーが26万人を超え、日々商品の魅力が発信されています。「買いたくなる」「使いたくなる」商品画像を活用し、顧客の感心を引くマーケティング手法として確立しています。このSNS運用術により、消費者との距離が一層縮まりました。
リーダーとしての魅力
「リーダーの〇〇」シリーズでは、平岡社長のパーソナルな部分にもスポットが当たります。彼の進化し続ける姿勢や人柄を知ることで、企業の成功の背後にある心に触れられるのが魅力の一つです。特に彼がいつも同じ服装である理由など、意外な秘密が隠されています。
このように、平岡史生社長の元で進化を続ける100円ショップ「ワッツ」は、企業の成長戦略と消費者との向き合い方を再定義し続けています。次回の成長にも注目が集まります!