第二回顧みられない熱帯病コンテストの成果
昨年に引き続き、若者たちの創造的な発想を活かした「第二回 顧みられない熱帯病コンテスト」が開催されました。この大会は、顧みられない熱帯病(NTDs)に対する認識を広め、社会問題に目を向けることを目的に行われました。昨年同様に、一般社団法人NTDs Youthの会によって企画され、外務省と厚生労働省の後援を受けたこのイベントは、多くの応募者を集め、素晴らしい作品が生まれました。
参加者の多様性
コンテストは、中学生から大学院生までを対象にしており、個人または最大4名のチームでの参加が可能です。特に、中高生の参加が目立ち、高校生チームが過半数を占める結果となりました。応募者の約60%が初めてNTDsを知った方々であり、この場が新たな学びを促す機会であったことが示されています。
応募部門と結果
募集は「A部門:分かりやすく伝える部門」と「B部門:日本ができることを考える部門」の二つに分かれており、A部門には24チーム、B部門には11チームがエントリーしました。これらの中から、一次選考を通過した12チームが最終選考に進みました。
特に注目すべきは、SNS審査の実施です。公式InstagramとYouTubeでの拡散力を競い、動画の総再生数は7,346回に達しました。これにより、多くの人々がNTDsについて知る貴重な機会が提供されました。
最終選考と表彰
2025年1月11日、最終選考会が行われ、さまざまな分野の専門家が審査を担当しました。競技の成果は2025年1月30日の世界NTDの日にオンラインで発表され、受賞チームには賞状とともに、各賞が授与されました。
- - 最優秀賞(A部門): チーム名「日本を安定陸塊にする会」、作品名「NTDs -君は「常識」か?」
- - 最優秀賞(B部門): チーム名「鳥取大学熱帯医学研究会」、作品名「故郷からの学びを胸に:日本住血吸虫症撲滅の教訓とフィリピンでの挑戦」
- - U-18特別賞:「MYST」など、他の賞も個々の作品に対し授与されました。
受賞者の声
参加者の多くは、「他の学生の行動に刺激を受けた」と感じ、将来的な社会貢献への意欲を高めたことを述べています。コンテストを通じての発信が意識変革をもたらし、NTDsについて調べるきっかけとなったことも報告されています。
今後の展望
一般社団法人NTDs Youthの会は、今後も国内外の組織と共に、NTDsの問題に取り組んでいく考えです。このコンテストが発信の場として機能し、若者たちが自らの行動を通じて健康問題への理解を深めることを期待しています。そして、NTDsを制圧するための取り組みを進め、16億人以上が影響を受けているという現実に向き合っていきます。
この新しい動きは、参加者にとっての学びだけでなく、社会全体の健康意識の向上にも寄与するものとなるでしょう。