現場帳票デザイン部の設立とその意義
株式会社シムトップスは、製造業を中心に現場帳票のデジタル化が進展している中で、その「使いやすさ」を科学的に追求するための新たな専門チーム、「現場帳票デザイン部」を発足させました。この部は、2026年5月29日に開催された「現場帳票カイゼン部 2周年大部会」の場でキックオフを迎え、長野大学の吉武良治教授が外部顧問に就任しました。現場帳票が利用される分野は非常に広範囲にわたりますが、その入力レイアウトに対するUXやデザインの知見はまだ十分に蓄積されていません。新たなデジタル化のニーズに応えるため、シムトップスは現場帳票のデザインの基準を整備し、企業が持つ利用経験を一般化していくことを目指しています。
デジタル化の進展と現場の声
最近の調査によれば、約70%の企業が現行の帳票を「使いやすい」と評価しながらも、90%が改善の余地を感じていることが分かりました。特に、入力の混乱を避けるための指針が欠如していることが、改善の大きな障壁となっていることが浮き彫りになっています。コンピュータやスマートデバイスでの操作が必要なデジタル帳票では、紙の帳票と異なる設計思想が求められます。そのため、シムトップスは、各業界に特化した現場帳票の科学的な設計知見を整備する必要性を感じているのです。
現場帳票デザイン部の役割
現場帳票デザイン部は、現場帳票ユーザーコミュニティ「現場帳票カイゼン部」の一部として設立されました。この部の目的は、見た目のデザインだけでなく、現場の課題を整理し、利用者に合わせた機能や構造を設計することです。参加企業は、自社の帳票改善事例を持ち寄り、互いに学び合いながら、実用的なナレッジを創出していくことになっています。
社内での手探りの改善ではなく、HCD(人間中心デザイン)の視点を取り入れることで、参加企業は「使う人を起点に設計する」という共通の指針のもと、実際の業務に即した帳票デザインの改善を図ります。その活動の結果として現れる「現場帳票UI/UXデザインガイドライン」も公開予定で、多くの企業がそのメリットを享受できるようになります。
吉武教授の役割と期待
外部顧問に就任した吉武良治教授は、HCDの第一人者として、既存のノウハウを業種を問わずに体系化し、実務に生かす方針を示しています。教授は、長野大学でデザインコースの教授を勤める傍ら、様々な企業や学術団体でHCDに関連する研修や研究を行い、業界に広く影響を与えています。専門性を持った彼の指導のもと、現場帳票デザイン部は、現場の経験を統合し、さらに一歩進んだ帳票の使いやすさを追求する方向性を持つことでしょう。
今後のビジョン
現場帳票デザイン部は、参加企業とともに実際のデータを集め、使いやすさを再現可能なナレッジへと進化させるべく努力していく所存です。特に現場帳票が必要とされる多様な業種へのアプローチを強化し、日本国内全体の現場におけるUI/UX効果の向上に貢献することが目指されています。シムトップスは、現場帳票のデジタル化のみならず、より良い帳票づくりを通じて「日本のものづくり」を支える役割を果たしていくことでしょう。
まとめ
現場帳票デザイン部の設立によって、シムトップスは「使いやすさ」を重視した帳票の科学的なデザインを探求する新たなステージに突入しました。デジタル化が進む中で、企業は評価やフィードバックを金具にし、実務を根本から改善できる可能性を秘めています。シムトップスと吉武教授の活動に期待しつつ、現場帳票の未来が開かれていくことに注目したいものです。