乳がん治療後の選択肢を拡げるアートメイクの重要性
乳がん患者に光を当てる
日本の女性が最も多く罹患しているがんの一つ、乳がん。約9人に1人がこの病を経験すると言われています(国立がん研究センター提供)。近年、乳房再建手術は進歩し、見た目の回復が実現してきたものの、乳輪や乳頭の再現はまだ十分に普及していないのが現状です。
そんな中、銀座アイグラッドクリニックの院長、乾雅人医師が2025年11月1日・2日に開催される「PMU Tokyo Summit 2025」で、乳輪・乳頭アートメイクの医療的価値と普及に向けた取り組みを発信します。
アートメイクは医療の一環
「乳輪・乳頭アートメイク」は実際、厚生労働省により医療行為として認められていますが、その存在を知らない乳がん経験者がまだ多くいます。
情報不足や誤解が生じる中で、心理的な回復が遅れる声も聞かれます。
アメリカでは、この施術が保険適用として医療機関と結びつき、しっかりとしたサポート体制が整っています。日本でも同様の体制が求められ、患者の生活の質(QOL)向上が急務です。
患者の選択肢を広げるために
乾医師は、医療の国民皆保険制度の素晴らしさを認めつつも、その制度が逆に患者の選択肢を狭めている危険性について警鐘を鳴らしています。
例えば、乳輪・乳頭アートメイクはがん治療におけるアピアランスケアガイドラインにも掲載されていますが、医療機関での十分な説明がなされていないことが多いのが現状です。
銀座アイグラッドクリニックでは、自由診療と保険診療の壁を越え、これら施術の提供を始めました。米国での大きな実績を持つシェラ・フアレス氏による医療プロトコルを元に、看護師と医師が連携して自然な色調と立体感を再現しています。
乳房再建後の皮膚は感覚が鈍いことが多く、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。「心が元気になった」「お帰り、私の胸」といった感動的な声がある中で、乾医師は医療ケアとしてのアートメイクの位置づけを強調しています。
目指すは「選べる医療」
乾医師がこの施術に込める想いは、乳がんを経験した女性たちが「より充実した社会生活を送れるように」というものです。「乳輪・乳頭アートメイクが特別な医療ではなく、誰もが普通に利用できる医療になってほしい」と語る彼の姿勢は、きっと多くの患者に勇気を与えることでしょう。
PMU Tokyo Summit 2025の詳細
イベント名:PMU Tokyo Summit 2025
日時:2025年11月1日(土)〜2日(日)
会場:CITY HALL & GALLERY GOTANDA
登壇テーマ:乳がん患者に選択肢を~乳輪乳頭アートメイクのKnack & pitfalls~
登壇者:乾雅人医師
最終的に目指すのは、乳房再建手術と乳輪・乳頭アートメイクがシームレスに患者に提供される、そんな未来です。
銀座アイグラッドクリニックでは、医療とアートメイクの架け橋を担うことを使命とし、女性たちに新たな希望を与えることに力を注いでいます。
クリニックの詳細は、公式サイトをご覧ください。