八丈島を代表する酒蔵、樫立酒造の100周年プロジェクト
東京都八丈町に位置する樫立酒造株式会社は、1925年の創業以来、八丈島の自然と文化を紡いできた酒蔵です。今年、樫立酒造は創業100周年を迎え、この特別な節目を祝うために、島の未来を担う子供たちと共に「アートリブランディングプロジェクト」を実施しました。これは、100人の島内の子供たちとともに、彼らが描く「八丈島の未来」をテーマにしたものです。
子供たちの絵が生まれた特別なボトル
プロジェクトは2024年9月に始まり、応募は島内の小中学校や地域スーパーを通じて行われました。おかげで、約250点もの素晴らしい作品が集まり、その中から選ばれた100点が特別なボトルラベルとして使用されます。選ばれた作品には、2歳の子供が描いた鮮やかな抽象画や、高校生の細密画、さらには切り絵もあり、子供たちの豊かな表現力と八丈島への愛情が表れています。
特に注目すべきは、2歳の子供が描いた「青」、高校生の「海いこごん!」、また小学生の「八丈島フリージア祭り」など、個々の視点から見た八丈島の素晴らしさを表現した作品です。これらの絵は、2024年8月11日から特設サイトで先行販売される100本の限定記念ボトルにあしらわれます。
作品展で八丈島の魅力を再発見
更に、今後八丈島では「全248作品八丈島ギャラリー展」を開催します。この展示では、焼酎文化と未来に希望を持つ子供たちの視点が交差し、訪れる人々が八丈島の美しい風景や文化に触れることができます。展示は八丈町役場の庁舎内ギャラリーにて、2025年8月7日から15日まで行われます。
夢の授賞式と花火大会
賞状を授与される感動の瞬間は、2024年8月11日に行われた八丈島花火大会の特設ステージで行われました。参加した子供たちは、自身の作品に込めた思いや八丈島への愛を語り、花火と共にその瞬間を共有しました。この授賞式は、地域の人々が協力し、このプロジェクトに込めた熱い思いを体験できる場になりました。
樫立酒造の未来への想い
樫立酒造の代表取締役である笹本庄司氏は、島の焼酎が持つ長い歴史を次の世代へと繋げるため、このリブランディングプロジェクトの重要性を語っています。「子供たちが描く未来の八丈島と、私たちの歴史を結びつけることができた。この機会に、より多くの人々に八丈島の魅力を伝えていきたい」との強い意気込みをもっています。
クリエイティブディレクターを務めた岡直哉氏も、島の自然や人々との触れ合いから生まれたこのアイデアが、島全体を巻き込む形で実現したことに感激しています。「島の未来を、子供たちの絵で彩る」旨を、地域の協力で形にすることができたことは、これ以上の喜びはないと強調しました。
これからも樫立酒造は、島の子供たちと共に未来を描き続け、八丈島の文化を引き継いでいきます。
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樫立酒造株式会社
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