低炭素燃料の取り組み
2026-04-09 16:49:44

商船三井とShellが進める低炭素燃料の新たな協業とは

商船三井とShellによる新たな低炭素燃料の取り組み



商船三井は、国際的な燃料供給企業であるShellと協力し、環境へ配慮した画期的な取り組みを始めました。このプロジェクトは、舶用低炭素燃料を使用することによって生じる温室効果ガス(GHG)削減の効果を可視化し、証明書として提供できる仕組みを構築するものです。これにより、さまざまな業界のニーズに応える新しい選択肢が広がります。

取り組みについての背景



商船三井のこの新しいイニシアチブは、国際的に確立されたルールと、第三者による管理基盤を組み合わせた結果生まれました。具体的には、国際的な非営利団体であるSFC(Smart Freight Centre)が発表した「Market Based Measures Accounting Framework」(以降、MBMフレームワーク)に基づきます。これによって、低炭素燃料の使用に関連する環境価値が透明で信頼性の高い形で管理されるようになります。

商船三井がこのプロジェクトで利用するのが、123Carbon社によって提供される第三者レジストリです。このレジストリを用いることで、低炭素燃料によって生成される環境価値を「Book and Claim」という仕組みを通じて、お客様に提供できるという新しい流れが実現しました。

具体的な取り組みの流れ



商船三井とShellの協業における役割分担は以下の通りです:

  • - Shellの役割
Shellは、第三者の海運会社において、従来の化石燃料であるVLSFO(Very Low Sulfur Fuel Oil)から、低炭素バイオ燃料の一種であるFAME(Fatty Acid Methyl Ester)に切り替えることで、GHG排出削減を行います。この削減効果に基づき、環境価値を商船三井に還元します。

  • - 商船三井の役割
商船三井は、Shellから得た環境価値をMBMフレームワークに基づいて第三者検証を行い、環境属性証明書に変換します。そして、カーボンインセット・Book and Claimプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」を通じて、この証明書をお客様に提供します。

この新しい仕組みのおかげで、商船三井は自社の運航船だけでなく、より柔軟に脱炭素化を進められるソリューションを提供できるようになりました。これは、顧客の多様な脱炭素ニーズに応えるための非常に重要なステップです。

環境への影響と今後の展望



この取り組みは、海運エコシステム内のさまざまな関係者が協力することで、脱炭素の実効性を向上させる可能性を示すものでもあります。商船三井は「環境ビジョン~BLUE ACTION 2035 Phase 2~」に基づいて、カーボンインセット事業を強化し、他の輸送手段でも環境属性証明書の需要に応えるべくShellとのさらなる協業を模索しています。

このように商船三井とShellが進める新たな低炭素燃料の取り組みは、海運業界の脱炭素化に貢献し、持続可能な未来へ向けた重要な一歩を踏み出しています。今後も多様な取り組みを展開し、社内外のステークホルダーと協力し続けることで、さらなる効果を生むことが期待されます。


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