ひろしまみどりとりどり
2025-07-22 11:22:13

戦後80年の広島と植物の絆を描く展覧会「ひろしまみどりとりどり」

戦後80年特別企画「ひろしま みどりとりどり」展



表参道に位置する現代アートギャラリー、YUGEN Galleryで、2025年8月1日から8月17日まで、戦後80年特別企画展「ひろしま みどりとりどり」が開催されます。この展覧会は、広島の歴史とその植生に焦点を当てたもので、アートを通じて記憶と復興を再考する機会を提供します。

展覧会の背景



1945年8月、広島は原爆の影響で立ち尽くす焼け野原となりました。その後80年の年月が経つ中で、広島は復興を遂げ、緑豊かな都市へと変貌を遂げました。しかし、その過程には多くの課題も存在します。現在、広島の中心部では倒木が相次ぎ、かつて植えられた苗木たちが育っているものの、管理が困難になっている状況です。このような現状を踏まえ、今回の展覧会が企画されました。

参加アーティスト


本展には、徳本萌子、渡辺真悠、高松明日香、有田大貴の4名のアーティストが参加します。彼らはそれぞれ独自の視点で広島の植生や歴史を関連づけた作品を発表します。

  • - 徳本萌子は「移動する植物とミシン」をテーマに、収集した葉っぱを縫い合わせた作品「渡り鳥の地図」を展示します。これは広島の緑化政策を反映し、様々な樹種が集まる広島の特性を表現したものです。

  • - 渡辺真悠は、広島で撮影した植物の写真を使い、想像上の「島」にコラージュした作品を発表します。新作の映像インスタレーションによって、昨年の倒木事件をモチーフにした「木陰」の世界を展開します。

  • - 高松明日香は、広島の歴史的な風景や日常の一コマを描いた作品で、戦後の都市発展を反映します。彼の作品は、色彩を通じて地域の歴史を物語ります。

  • - 有田大貴は、「黒い雨」をテーマにした新作を発表します。抽象作品によって、降雨地域とその影響を視覚的に表現します。

展覧会の意義


今回の展覧会は、ただのアートの展示にとどまりません。戦後からの80年という時間を振り返り、私たちが直面している様々な環境問題や、歴史からの教訓を考える場でもあります。原爆の記憶を次世代にどう継承していくか、そしてその過程のなかで植物がどのような役割を果たしているのかを深く掘り下げます。

ギャラリートークとオンラインイベント


さらに、8月2日と3日には、キュレーターの山本功によるギャラリートークが開催されます。参加者は展示作品を鑑賞しながら、深い理解を得ることができる貴重な機会となります。また、8月11日にはオンラインでのトークイベントも行われ、出展作家たちとともにアートを通じて歴史や環境について考える場が提供されます。

詳細情報


この特別展覧会は、YUGEN Galleryにて無料で入場可能です。開館時間は平日13時から19時、土日祝は13時から20時まで。また、最終日は17時終了です。予約は不要で、気軽に訪れることができます。

YUGEN Galleryの取り組みは、アートを通じて地域の歴史を深く感じさせ、訪れる人々に新たな視点を提供することです。ぜひ、この機会に「ひろしま みどりとりどり」展を訪れ、アートと歴史の深い関係性を体感してみてはいかがでしょうか。


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