2024年のおせち料理：自宅での用意が少ない中でも人気の食材とは

自宅でのおせち準備、少数派の実態とは？

2024年のお正月が近づく中、株式会社クロス・マーケティングが実施した全国調査によると、約44％の人々が自宅でおせち料理を用意することがわかりました。これは正月料理の代表選手とも言えるおせちが、年々その形を変えながらも人々の食卓に残っていることを示しています。

おせちの現状と世代別の違い

調査では、自宅でおせちを用意する人は43.8％と約半数には届かない結果に。また、完成品のおせちを購入する、あるいは一部を手作りして一部を購入する形の人も1割台ということが明らかとなりました。特に60代では6割以上が自宅でおせちを準備し、そのうち約2割が完成品を選ぶというデータが。年代によるおせちへの期待感には大きな差が見られます。

一方、正月におせちが「ないことが全く気にならない」と回答した人は45.8％。特に20代から40代では「なくても気にならない」という声が多く聞かれました。一方で、60代では4割以上が「おせちがあってほしい」との意見を持っており、世代ごとの考え方の違いが浮き彫りに。

必要な食材はこれだ！

調査で入っていてほしい食材のランキングを見てみると、1位が「栗きんとん」、2位が「数の子」、3位が「黒豆」、4位が「ローストビーフ」、5位が「伊達巻」となりました。特に栗きんとんは20代・30代・50代の年代でトップを獲得し、比較的若い世代からも支持されています。これは伝統的なおせち料理の中でも甘い味付けが好まれる背景を反映しているでしょう。

年代別には、40代では「ローストビーフ」が高評価を集めており、60代では「黒豆」が特に人気です。このように、伝統的な和食以外の料理が浸透し始めているのも現代のおせちの特徴と言えます。

購入先の主流とは

おせちの購入場所については、なんと「普段よく利用するスーパー」が5割以上を占めており、オンラインショップや百貨店は各1割台と続きます。特に40代女性ではスーパー利用が7割を超える結果となり、各世代の好みや行動様式の違いが見られます。また、50代男性の中ではネット通販が高い割合を示しており、利便性を重視する傾向が強まっているようです。

理想的なおせちの価格

さらに、調査において「おせちセットを購入する際の理想価格」を尋ねたところ、「3,000円未満」が最も多く、全体の34.2％を占めました。「5,000円未満」が過半数を超える結果もあり、手軽さが求められています。多忙な現代人にとって、休暇時には特に合理的な選択が重視されるのが伺えます。

これからのおせち料理

調査結果を受けて、2024年のおせち料理は変わりつつある日本の食文化を反映したものであると言えるでしょう。若い世代に支持される栗きんとんや多様な食べ物がPRされる一方、家庭の伝統を大切にする60代のニーズとの調和が求められています。お正月は年に一度の特別な時間。自宅でのおせちの形は多様化しながらも、家族で団らんのひとときを演出する重要な要素であることが確認できました。

この季節、おせちを囲んで家族や友人と楽しい時間を過ごす準備が進んでいます。これからも変化していくおせち文化に注目しつつ、自分だけの特別なおせちを作ってみてはいかがでしょうか。